Codexの承認モードはどれを選ぶ?|「これ実行していいですか?」に疲れる前に変える設定【推奨は代理で承認】
Codexの承認モードで迷ったら、初心者は「代理で承認」を選んでください。 Codexを入れたばかりの頃に手が止まる原因の多くは、AIの性能でも操作の難しさでもなく、「これ実行していいですか?」と何度も聞かれて、判断できないまま気疲れしてしまうことにあります。みやっち🧑💻が初心者の方の画面を対面で見ていて気づいた、この承認疲れの正体と、設定1か所での直し方を、経営者・個人事業主・士業に向けて整理します。Codexそのものの入口はCodexの始め方にまとめてあるので、この記事は、始めたあと最初にぶつかる壁の話です。
Codexの承認モードの選び方: Codexの承認モード(Permissions)でアプリ画面から選べるのは、フルアクセス(Full access)・代理で承認(Approve for me)・承認を求める(Ask for approval)の3つです。初めてCodexを使う人に合うのは、安全でない可能性があると検出された操作のときだけ確認を求める「代理で承認」です。切り替えはチャット入力欄の下にある承認方法のメニューから行います(メニューに出ていないモードは、Settings > General の Permissions で一度オンにすると選べるようになります)。
Codexの承認モードには何があるか
Codexは、依頼を受けるとパソコン上でファイルの読み書きやコマンドの実行を進めるAIエージェントです。だからこそ「どこまで自動で進めてよいか」を決める設定があり、それが承認モードです。2026年8月時点の日本語のアプリ画面では、次の3つから選びます(英語の公式ドキュメントでは順に Full access / Approve for me / Ask for approval)。なお、はじめから選べるのは「承認を求める」で、フルアクセスと代理で承認はメニューに出ていなければ設定で一度オンにします(変え方は後述。組織の管理下で使っている場合は、選べないモードもあります)。
- フルアクセス(Full access): 承認なしで進むモード。パソコン上のどのファイルも編集でき、ネットワークを使うコマンドもそのまま実行されます
- 代理で承認(Approve for me): 作業フォルダ(ワークスペース)内の読み書きは自動で進み、安全でない可能性があると検出された操作のときだけ確認を求めてきます
- 承認を求める(Ask for approval): 作業フォルダ内の読み書きや日常的なコマンドは進みますが、インターネットを使うときや作業フォルダの外に出るときは、そのたびに確認を求めてきます
このほかに、設定ファイル(config.toml)で承認ポリシーを細かく調整するカスタムもありますが、こちらは上級者向けです。初心者は、アプリ画面の3択で考えれば十分です。
どれを選ぶべきか|推奨は代理で承認
みやっち🧑💻の推奨は代理で承認です。講座のライブでも、実際の設定画面を見せながら「代理で承認がちょうどバランスがいい」とお伝えしました。
フルアクセスは、確認が一切来ない代わりに、来るはずだった安全の確認まで消えます。かっこよく見える設定ですが、上級者向けです。そして意外に思われるかもしれませんが、いちばん丁寧に見える「承認を求める」こそ、初心者にはおすすめしません。理由は、このあとの対面での観察にあります。
設定を変える場所
変更は、ChatGPTデスクトップアプリの画面上で完結します。
- ChatGPTデスクトップアプリで、Codexの画面を開く
- チャット入力欄の下にある承認方法(Permissions)のメニューを開き、代理で承認を選ぶ
- メニューに「代理で承認」が見当たらない場合は、Settings > General(設定 > 一般)のPermissionsの項目で一度オンにする(設定画面上の英語名はAuto-review。オンにするとメニューに現れますが、オンにしただけではモードは切り替わらないので、最後にメニューで選び直してください)
コマンドライン版(CLI)を使っている場合は、/permissions コマンドで同じ切り替えができます。ターミナル(用語集)に慣れていない方は、アプリ側の変え方だけ覚えれば大丈夫です。
なぜ承認を求めるモードで挫折が起きるのか
みやっち🧑💻には、初心者の方がAIエージェントを操作している画面を対面で見る機会があります。そこで気づいたことがありました。「これ実行していいですか?」と聞かれるたびに、真面目に受け止めて、手が止まる。聞かれている内容は、コマンドの実行やファイルの変更といった、始めたばかりの人には良し悪しを判断しようがないもの。つまり、いいかどうか判断できないことを、何度も聞かれ続ける状態に置かれています。そして聞かれるたびに、少しずつ気が沈んでいく。ああ、それでやる気をなくしているんだな。目から鱗が落ちる思いでした。
挫折の原因は、AIの性能ではありません。本人のやる気の問題でもありません。判断できないことを繰り返し聞かれる、という体験が続く設定のまま使っていたこと——つまり体験設計の問題です。
安全性を捨てずに、聞かれる回数を減らす
「普通に使っている分には大丈夫だから、Yesで進んでいいですよ」——ライブでもそうお話ししました。それでも、それが腑に落ちないという方は世の中にいます。分からないものに承諾の返事をすることに、真面目な人ほど抵抗がある。だから言い聞かせで解決しようとせず、判断できないことを聞かれる場面そのものを減らす——設定を代理で承認に変えるのが答えです。
これは安全性を手放す話ではありません。代理で承認でも、安全でない可能性があると検出された操作では従来どおり確認が来ますし、公式ドキュメントは、この自動レビューも間違えることがあると留保を付けています。だから、返ってきた成果物の内容と動作を自分で確かめる工程は、これまでどおり残してください。減らすのは確かめる目ではなく、判断できない質問に答えさせられる回数です。承認や権限との付き合い方はClaude Codeでも同じ発想で、Claude Codeのセキュリティ設定に考え方をまとめています。
「何を人に聞かせるか」は、AI導入全般の設計問題
この観察は、Codexの設定画面にとどまらない話だと思っています。社員やスタッフにAIツールを配ったのに定着しない、という悩みにも、同じ構図が潜んでいます。
これまでは、ツールを渡して「使っておいてね」で終わり。渡された側は、判断できない質問に黙って付き合い、静かに使わなくなっていきます。これからは、何をAIに任せ、何を人に確認させるかを決めてから渡す。同じCodexでも、承認モードを1つ変えて渡すかどうかで、受け取った人の体験はまるで違います。
Claude Code・Codexのような実行型のAIエージェントは、汎用のSaaSと違って、どこまで任せてどこで人が確かめるかを自分で決められる道具です。裏を返せば、この設計をしないままでは道具の力が出ません。自分の業務の判断基準を自分で握っている経営者・個人事業主・士業ほど、この設計を自分の手で行えますし、効き目も大きくなります。
よくある質問
Codexの承認をスキップして、完全になしにできますか
できます。承認モードをフルアクセス(Full access)にすると、確認なしでファイルの編集やネットワークを使うコマンドの実行まで進みます。ただし安全の確認機会も一緒になくなる設定なので、上級者向けです。まずは代理で承認から始めて、任せる感覚をつかんでから検討するのがおすすめです。
代理で承認にすると、確認は何もしなくてよくなりますか
いいえ。減るのは作業の途中で承認を求められる回数で、安全でない可能性があると検出された操作では確認が来ます。また、返ってきた成果物の内容と動作を自分で確かめる工程は、どの承認モードでも必要です。
コマンドライン版(CLI)でも同じ設定はできますか
できます。Codex CLIでは /permissions コマンドで承認モードを切り替えられます。デスクトップアプリでの操作に慣れてからで十分です。アプリでの指示の出し方はCodexデスクトップアプリの使い方にまとめています。
まずは設定を1か所変えて、頼みごとを1つ
みやっち🧑💻が運営する講座「AI Crew」では、これまで198名以上の方にClaude Code・Codexの両方をお伝えしてきました。職業エンジニアはそのうち数名だけで、大半は「ターミナルって何?」から始めた非エンジニアの方です。
承認モードを代理で承認に変えたら、次は、自分の業務のどこから任せるかです。Codexで実際に何ができるかは8/6に開催したCodex勉強会のレポートでも実演ベースでまとめています。まず無料セミナーでお会いしましょう。