AIで作ったアプリが「しょぼい・使いにくい」原因|開発力ではなく完成イメージのインプット不足
AIで自分のアプリを作ってみたものの、「何かしょぼい」「使いにくい」「ダサい」と感じる——。その原因は、あなたの開発スキルが足りないからではありません。多くの場合、完成イメージのインプットが足りていないだけです。作り始める前に、目指す完成像を自分の中に仕入れることで、出来上がりは大きく変わります。
AIで作ったアプリがしょぼくなる原因 初心者が作るアプリが「しょぼい」「使いにくい」「ダサい」になる原因は、開発力以前に、完成イメージのインプット不足であることが多いです。作りたいジャンルの優れたプロダクトに触れた量が、そのまま出来上がりの天井を決めます。
これは、みやっち🧑💻が受講生のアプリ作りを見ていて、そして自分自身が支援の現場で何度も実感していることです。同じAI、同じVibe Codingで作っても、ハマる人とハマらない人がいる。その差を分けている要素の一つが、このインプット量です。
なぜ「開発力」ではなく「インプット不足」なのか
AIで作ったアプリがイマイチなとき、人はまず「自分にプログラミングの知識がないからだ」と考えます。でも、実際に手を動かしているのはAIです。コードの良し悪しは、もうAIがかなりの部分を引き受けてくれます。
では何が足りないのか。「どういう状態になったら完成なのか」という具体的なゴール像です。ここが曖昧なまま「お絵かきアプリを作って」とAIに頼めば、AIは平均的で無難なものを出してきます。平均的なものは、たいてい「しょぼい」「使いにくい」と感じるものです。AIに渡す完成イメージがぼんやりしていれば、出てくるものもぼんやりする。原因は腕ではなく、設計図の解像度なのです。
処方箋は「作りたいジャンルのトップを触る」
やることはシンプルです。作りたいものと同じジャンルの、優れたプロダクトを実際に触ってみてください。
- お絵かきアプリを作りたいなら — App Storeでお絵かきアプリのトップ5くらいを全部ダウンロードして、自分で触ってみる
- サロンの業務支援アプリを作りたいなら — 同種のアプリやサービスを手元に置いて、操作感を比べてみる
「触る」というのが大事です。スクリーンショットを眺めるのではなく、実際に操作して「この画面遷移は気持ちいい」「ここのボタン配置は分かりやすい」と体で感じる。そうやって良し悪しの基準が自分の中にできてくると、AIへの指示が一気に具体的になります。「トップ画面はこのアプリみたいに、最初に大きなキャンバスを出して」と頼めるようになる。これが完成イメージの仕入れです。
結局は「どれだけ見てきたか」が出力の天井を決める
この構造は、アプリ開発に限った話ではありません。
たとえば音楽制作でも、良い曲を作れるかどうかは、結局「どれだけ音楽を聴いてきたか」に大きく左右されます。インプットの量と質が、アウトプットの天井を決める。料理でも、デザインでも、文章でも同じです。たくさん触れてきた人ほど、自分の作ったものの「どこがダメか」に気づけるから、直せる。
AIで作るアプリも、まったく同じです。優れたアプリをたくさん触ってきた人は、自分の出力を見て「ここが惜しい」と判断できる。だから、AIに次の指示を出して直せる。逆にインプットが薄いと、何がダメなのかすら分からず、「しょぼいけど、どう直せばいいか分からない」で止まってしまうのです。
「AIの勉強」と同じくらい「プロダクトを見る」時間を取る
AIを使いこなそうとすると、つい「プロンプトの書き方」や「新しいツールの使い方」を勉強することに時間を使いがちです。それももちろん大事です。ただ、それと同じくらい——作りたいものの方向性に合わせて、いろんなプロダクトを実際に見て・触ってみる時間を取ってください。
順番としては、こうです。
- 作りたいもののジャンルを決める(例: 予約管理、顧客リスト、お絵かき)
- そのジャンルの優れたプロダクトを5つほど触る(完成イメージを仕入れる)
- 「自分のアプリはこうしたい」を具体的に言語化する(仕入れた像をもとに)
- AIに頼んで作り、触り、また直す(完成像と見比べながら対話する)
1と2を飛ばして4から始めるから、平均的でしょぼいものが出てくる。前工程としての「リサーチ=完成イメージの仕入れ」を、開発の一部だと考えてください。 ここはAIに丸投げできない、人間がやるべき仕事です。
ちなみに、ゼロから何を作るか迷っている段階なら、このサイトを4時間で公開した話のように、まず小さく作って公開してみるのも一つの手です。作って触ってみると、「次はこうしたい」という完成イメージのほうが先に育ってきます。
まとめ — 作る前に、まず見て触る
AIで作ったアプリがしょぼく感じるのは、あなたの開発力の問題ではありません。完成イメージのインプット不足です。だから、作り始める前に、作りたいジャンルのトップを触って完成像を仕入れる。これだけで、AIに渡す設計図の解像度が上がり、出来上がりが変わります。
AI Crewでは、こうした「AIにどう指示を出すか」の手前にある、作る前の考え方から受講生と一緒に取り組んでいます。まず無料セミナーでお会いしましょう。