約17,000社が集う全国経友会でCodexセミナーに登壇|AIが目の前でフォームを埋める実演とは

会場の大型モニターに映された研修の表紙と講師・宮地俊充の写真

AIがブラウザを開き、画面を操作し、フォームの項目を次々に埋めていく。 全国経友会のCodexセミナーでは、講師の画面でその一連の作業を実演しました。

さらに、生成したスライドを見ながら「ここに写真を」「矢印を足して」と音声で修正を依頼。日々の仕事のどこまでをAIに任せられるのか。その具体像を、参加者の皆さんと画面を見ながら確かめた研修を振り返ります。

2026年9月11日、全国中小企業経友会事業協同組合(全国経友会)が主催する「ChatGPTの延長線上でできるCodex【体験型研修】」に、株式会社AI Orchestra代表の宮地俊充(みやっち🧑‍💻)が登壇しました。

全国経友会は、約17,000社の中小企業経営者が集う事業協同組合です。今回、その組合員向けセミナーで、AIに仕事を任せる方法をお伝えしました。全国経友会の公式紹介

会場は東京・有楽町の東宝日比谷ビル。14時から16時の開催枠で、参加者の皆さんが自分のノートパソコンを開き、Codexに実際の作業を任せるハンズオンを行いました。

今回の中心は、背景資料を渡し、スライドを作り、できたものを見ながら直すこと。最初の指示を出して終わりにせず、自分がほしい成果物へ近づけるところまで、一緒に手を動かしました。

全国中小企業経友会事業協同組合の受付に掲示された、Codex体験型研修と講師・宮地俊充の会場案内
会場受付の案内。「ChatGPTの延長線上でできるCodex」をテーマに開催しました。

全国経友会でのCodex体験型研修:作業フォルダの準備、関連資料の収集、スライドの作成依頼、成果物へのフィードバックを体験する対面研修です。AIへ仕事を頼むときに、何を渡し、何を確認するかを学びました。

当日のロードマップ。Codexに切り替える、コンテキスト収集、4点セットで依頼、フィードバック、仕組み化の5段階
当日のスライド①:依頼を出した後にも、フィードバックと仕組み化が続きます。画像を押すと拡大できます。

最初にそろえるのは、AIに渡す背景情報

実習は、Codexを開き、作業用のフォルダを指定するところから始めました。みやっち🧑‍💻も会場を回り、参加者の画面を見ながら進み具合を確認しました。

そのうえで時間をかけてお伝えしたのが、コンテキスト(仕事に必要な背景情報)を集めることです。

たとえば研修スライドを頼むなら、誰に向けた研修なのか、参加者は何を知りたいのか、どんな内容やデザインにしたいのか。実際の仕事を題材に、依頼に必要な材料を整理しました。

当日は、背景資料の有無でスライドの仕上がりがどう変わるかを見比べながら、仕事の目的に合う材料を用意する大切さを確認しました。

メールや画面の情報を、作業の材料にする

資料を集める方法も、その場で試しました。参加者は利用できるプラグインを接続し、Gmailなどの情報をCodexから取り出す操作に取り組みました。続けて、取得した内容を作業フォルダへ保存する流れを確認しています。

講師の実演では、Computer Useによるブラウザ操作も紹介しました。画面上の情報を読み取る様子や、フォームの項目を入力していく様子を見てもらい、資料の収集や転記を仕事の一部として任せるイメージを共有しました。

ここで持ち帰ってほしかったのは、日々のメールや打ち合わせ資料を、次の仕事で使える材料にする視点です。どの情報を使うか、何のために必要なのかを、人が整理して伝えることから始めます。

配布資料をもとに、スライド作成を依頼

次は、用意した配布資料を作業フォルダに入れ、Codexへスライド作成を依頼する実習です。仕事を頼む際には、次の4点を整理しました。

  1. ゴール:何を作ってほしいのか。
  2. コンテキスト:どの資料や背景情報を使ってほしいのか。
  3. 制約条件:守ってほしい条件は何か。
  4. 完了条件:何ができたら、その仕事を完了とするのか。
セミナースライド作成の実際の依頼例。HTMLで作成、配布した4ファイルを読む、数字や実績を創作しない、最後までめくれて文字がはみ出さない、という4点
当日のスライド②:完成した状態まで具体的に伝えた、スライド作成の依頼例。

たとえば完了条件は「見やすく作って」で終わらせず、ブラウザで最後までめくれて、どのスライドも文字がはみ出していない状態と指定しました。AIに確認してほしいことを、依頼の時点で言葉にしています。

当日の課題は、配布資料をもとに、ブラウザで見られるHTML形式のセミナースライドを作ること。生成には待ち時間もあるため、参加者それぞれの進行を確認しながら進めました。

フォルダの場所やファイルの移動で迷う場面では、その席で操作を確認。画面の切り替えや資料の置き場所も含めて、一つずつ進めていくのが対面ハンズオンの時間です。

大型モニターを前にノートパソコンを開いた参加者と、会場に設置された撮影用カメラ
当日の会場。参加者が自分のパソコンで操作しながら進める形式です。

「何か違う」も音声で伝えていい

AIへのフィードバックでは迷い、不明点、思考過程も含めて伝える、と説明した当日のスライド
当日のスライド③:迷っていることや、まだ説明しきれないこともフィードバックの材料になります。

スライドができたら、次はフィードバックです。参加者にも画面を見ながら、変えたいところをCodexへ伝えてもらいました。

みやっち🧑‍💻の実演では、スライドを1枚ずつ見ながら、写真を入れたい箇所、矢印を足したい箇所、目次の位置、最後に伝えたいメッセージを音声でまとめて伝えました。画面を見て気づいたことを、そのまま言葉にして渡していきます。

言い方をきれいに整えてから入力する必要はありません。「ここは分かりにくい」「何か違うけれど、まだうまく説明できない」といった迷いも含めて伝える。途中で考えが変わったら、その変更も伝える。完成形との差を見つけて、対話を重ねることを実習の中で扱いました。

生成された内容と実際の表示を確かめ、修正を重ねるところまでが、今回のスライド作成です。

単発の成功を、繰り返し使える仕事へ

後半は、今回の体験の先にある「仕組み化」の例を紹介しました。

講師が普段使っているフォルダ構成を示し、会社の基本情報、事業の方針、ターゲット、業務の手順などを蓄積する考え方を説明。さらにClaude Codeで、書類の内容を読み取り、決めたルールに沿ってファイル名を変更し、保存先を整理する実演も行いました。

スライドを一度作れるようになったら、次は自社の営業資料にも同じ進め方を使えないか。毎回発生する作業なら、手順として残せないか。自分の業務の中で、繰り返し任せたい仕事を見つけることが、次の一歩です。

質疑で話した、変化の速いAIを学ぶ意味

質疑では、AIの進化が速い中で、時間をかけて学んだことがどれくらい使い続けられるのか、という質問がありました。

みやっち🧑‍💻からは、変わるものと、土台として残るものを分けて考えているとお伝えしました。モデルや画面が変わっても、背景情報を渡すこと、ゴールを伝えること、成果物を見て直すことは、日々の仕事で繰り返し使う考え方です。

当日は、スライド作成以外にもExcelなどの自分の資料で試したいという声や、成果物をさらに自分の意図に近づけたいという声がありました。研修で扱った操作を、それぞれの仕事にどうつなげるかを考える時間にもなりました。

開催に向けて準備・運営をしてくださった全国経友会の皆さま、手を動かしながら参加してくださった皆さま、ありがとうございました。

自分の仕事で、一つ試すところから

今回体験した流れは、「資料を集める→依頼する→確認して直す」。まずは自分の仕事から一つ選び、必要な材料をそろえて試すところから始めてみてください。

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「AI Crew」は株式会社AI Orchestraの登録商標(登録第6942947号)です。