商標登録を自分で出願する費用は登録まで見込み44,240円|支払済み23,840円の内訳と個人開発のサービス名を守る5ステップ
AIで作ったものに名前を付けて世に出そうとすると、必ずどこかで商標の話にぶつかります。そして多くの人が「弁理士に頼むと高いらしい」で止まります。結論から言います。商標は代理人に頼まず、自分で出願することもできます。 みやっち🧑💻が2026年9月に自社サービスの名前で出願したときは、出願までに払ったのが23,840円。登録まで進むと、あとから払う分を足して1区分で44,240円になる見込みです。
商標登録を自分で出願するとは 弁理士に代理を依頼せず、出願する本人が商標登録出願の書類を作って特許庁へ提出すること。費用は特許庁へ納める出願料(1区分12,000円)と登録料が中心で、書面で出した場合は電子化手数料が加わる。書類作成のサービスを使えば、その利用料もかかる。出願してから審査の結果が出るまでには時間がかかり、みやっち🧑💻のケースでは7か月ほどを見込んでいる。

なお本記事は、みやっち🧑💻が自分のサービスで実際に動かした記録です。金額は2026年9月時点・1区分のもので、区分の数や出し方で変わります。本記事は法的助言ではありません。 最終的な判断は、後述のとおり弁理士・弁護士に確認してください。
名前を先に押さえられていたら、止められるのはこちら側
商標を「取られると困るもの」ではなく「取られていないか確かめるもの」として考えると、優先順位が変わります。
同じ名前や似た名前を使っている相手は、いることがあります。その相手が先に商標を押さえていたら、名前の使用をやめてほしいと言われるのは、先に押さえていなかったこちら側になり得ます。名前を変えるということは、ドメインもロゴも記事も告知も全部やり直すということになります。講座名のAI Crewは株式会社AI Orchestraの登録商標で、「取っておいてよかった」というのがみやっち🧑💻の実感です。
だからこそ、本人の結論はシンプルです。1つサービスを作ったら、1つ商標を出す。
自分で出願したときの費用(1区分・2026年9月時点)
金額の内訳です。1つの区分で出した場合の額で、すでに払った額と、これから払う見込みの額を分けて見てください。
| 費目 | 金額 | 状態 | 補足 |
|---|---|---|---|
| 商標の出願 | 23,840円 | 支払済み | 書類作成・サポートのサービス経由で、書面で出願。サービスの利用料と特許庁の出願料(特許印紙12,000円分)を含む税込額 |
| 電子化手数料 | 3,200円 | 見込み | 書面で出願したため、あとから請求される手数料(書面1枚の場合の額) |
| 登録料 | 17,200円 | 見込み | 審査に通ったあとに納める。1区分・5年分の額 |
| 合計 | 44,240円 | 登録まで進んだ場合 |
いま払い終えているのは、出願の23,840円だけです。電子化手数料は書面で出願したときにかかるもので、1件2,400円に書面1枚ごと800円を足した額です(1枚なら3,200円、2枚なら4,000円)。オンラインで出願すればかかりません。登録料は審査に通ったあとに納めるもので、10年分をまとめて納めるなら1区分32,900円、5年分ずつ分けて納めるなら17,200円です。ここでは5年分で計算しています。分けて納める場合は、最初の5年が終わる前に後期分の17,200円を納めないと、権利は5年で終わります。みやっち🧑💻のケースは2026年9月時点でまだ審査中です。つまり44,240円は「ここまでで払った額」と「登録まで進んだ場合に払う見込みの額」を足した合計であって、支払いが全部終わった記録ではありません。商標以外も含めた、サービスを1人で立ち上げるまでの費用全体は個人開発の費用の内訳にまとめています。
金額が変わる要素は主に2つあります。1つは区分の数です。上の額はあくまで1区分で、複数の区分で出せば、区分の数に応じて増えます。もう1つは特許庁の料金そのもので、法令の改正で改定されることがあります。出す前に特許庁の産業財産権関係料金一覧で、その時点の額を必ず確認してください。
出願から登録までの5ステップ
自分で出す場合、流れはおおまかに5つに分かれます。ここは「この順で進む」という地図で、各ステップの中身は自分のサービスの内容で変わります。
- 同じ名前や似た名前が、先に出願・登録されていないかを調べる。 J-PlatPat(独立行政法人 工業所有権情報・研修館〈INPIT〉が運営する検索サービス)で、商標の文字や読み方から検索できます。調べる範囲はこれから自分が使う商品・サービスの領域です。ここで先に押さえられていることが分かったら、出願より先に名前を考え直す判断もできます
- どの区分・どの商品役務で出すかを決める。 商標は「名前」だけでなく「その名前をどの商品・サービスに使うか」とセットで登録します。ここは自分のサービスがどこに当てはまるかで変わり、選び方で結果も費用も変わる部分です。この記事では区分の選び方は示しません。迷ったら専門家に確認してください
- 出願書類を作って特許庁に出す。 みやっち🧑💻はGVAの商標の書類作成・サポートを使いました。特許印紙の付いた願書などの書類一式が届き、それを自分で郵送して出願しています。これは実際に使ったものを記録として挙げているだけで、他のやり方と比べて有利だという話ではありません。特許庁の窓口や電子出願を自分で使う道もあります
- 審査を待つ。 みやっち🧑💻のケースでは7か月ほどを見込んでいます。この間に審査官から拒絶理由通知が届くことがあります。これは「今のままでは登録できない理由がある」という通知で、期限内に意見書や手続補正書で応答できます
- 登録料を納める。 審査を通って登録を認める通知(登録査定)が届いたら、期限内に登録料を納めます。納付後に特許庁で設定の登録がされ、商標権が発生します。ここで初めて「登録された」と言える状態になります
2つ目の区分は、調べれば分かる類の話ではなく、自分の事業をどう見るかの判断が入るところです。迷ったら、先に専門家へ聞いてしまうほうが早いこともあります。
拒絶理由通知が来たら、AIで反論できるのか
みやっち🧑💻は、拒絶理由通知が来てもAIに反論の書類を作らせればいけるだろう、という見込みで出願しました。書類を一から書くところをAIに任せられるなら、代理を頼まずに自分で進められる範囲は広がるはずだ、という読みです。
ただし、これはまだ結果の出ていない見込みです。2026年9月時点で審査は終わっておらず、拒絶理由通知に対してAIで作った書類がどこまで通用するかは、みやっち🧑💻自身もまだ確かめていません。AIに書かせれば通る、という書き方はここではできません。 通知の中身は商標ごとに違い、応答には期限もあります。届いた通知の内容を読んで手に負えないと感じたら、その時点で弁理士に相談する、という判断は最初から持っておいたほうが安全です。
AIが効くと見込んでいるのは、ゼロから書き出す時間と、専門用語で書かれた通知を自分の言葉に翻訳する手間の部分です。判断そのものを代わりにやってくれるわけではない、という線は引いておいてください。
「法務が分からないから公開しない」で止まらなくなる
AIで作ったものを公開する手前には、アプリの中身とは関係のない作業が並んでいます。利用規約、特定商取引法に基づく表記、顧客情報の扱いを決める契約や規約、公開前のデータベースの権限設定、そして名前の商標です。ここで「詳しい人に頼まないと無理だ」と止まると、作ったものは公開されないまま手元に残ります。
いま変わったのは、この手前の作業を自分で下書きまで進めてから、専門家に見てもらう形にできることです。ゼロから相談するのと、たたき台を持って相談するのとでは、かかる時間も費用も変わります。名前を決めて、調べて、出願まで自分で動かして払ったのが23,840円、登録まで進めば合計44,240円の見込み、というのがこの記事の実例です。
そして、下書きを任せる相手は、汎用のAIサービスに一問一答で聞くより、自分の事業の中身を覚えているAIのほうが噛み合います。自分が何を売るのかを知っている相手でないと、規約の下書きも区分の整理も的外れになりやすいからです。AI Crewでやっているのは、Claude Code・Codexを自分の仕事で動く形に作り替えることです。
出す前に確認してほしいこと
最後に、この記事の範囲をはっきりさせておきます。
- ここに書いたのは、みやっち🧑💻が1つの商標で動かした1件の記録です。 同じ手順で誰でも同じ結果になるとは限りません
- 金額は2026年9月時点・1区分のもので、登録料・電子化手数料はまだ払っていない見込みの額です。 特許庁の料金は改定されることがあるので、出す前に公式の料金一覧で確認してください
- 区分・指定商品役務の選び方はこの記事では扱っていません。 ここは結論が自社の事業内容で変わる部分です
- すでに他社が使っている名前が絡む場合や、通知が届いた場合は、自分で判断せず弁理士・弁護士に相談してください。 自社の契約・取引先との関係・業界の事情によって、取るべき対応は変わります
- 本記事は法的助言ではありません
そのうえで、まず「自分のサービスの名前が、すでに誰かに押さえられていないか」を調べるところまでは、今日のうちにできます。そこで何も出てこなければ、次に進む判断ができます。
まず無料セミナーでお会いしましょう。



