独自ドメインのメール設定|HPと同じドメインでinfo@を作る手順と、DNS設定をClaude Code・Codexに頼む依頼文
先に結論です。事業の連絡先は、ホームページと同じドメインで「info@自分のドメイン」を作ってください。ただし、HPを持つことと有料メールの契約は別の話です。仕事のメールをそのアドレスで送受信したくなった時点でGoogle Workspace(Business Starter)を契約し、ドメインの所有権確認やMX・SPF・DKIM・DMARCといったDNSの設定は、依頼文を渡してClaude Code・Codexに任せます。自分の手で行うのは、契約・課金・認証の操作と、最後の確認3つです。
独自ドメインのメールとは 独自ドメインのメールは、
info@ai-orchestra.aiのように「@より後ろ」が自分で取得したドメインになっているメールアドレスです。HPの住所(www.ai-orchestra.ai)と中心をそろえると、同じ事業の連絡先だと相手に伝わります。Gmailの画面でこのアドレスをそのまま送受信するには、Google Workspaceを契約し、ドメインのDNSにメール用のレコードを追加するのが標準的な方法です。
みやっち🧑💻の会社(株式会社AI Orchestra)は、HPが www.ai-orchestra.ai、メールが info@ai-orchestra.ai で、Google Workspaceのプライマリドメインも同じ ai-orchestra.ai です。2026年11月の会員向け全体ライブ教材「スモールビジネスの教科書」で、この構成を6ページにまとめました。HPは作ったが連絡先がフリーメールのままの個人事業主・士業・一人社長・副業中の会社員に向けて、教材の内容に沿って書きます。料金と設定手順は、2026年11月2日にGoogleとCloudflareの公式ページで照合しました。
独自ドメインのメールは、いま必要か
HPを作った段階で、全員がGoogle Workspaceを契約する必要はありません。教材では、次の1つの質問で分けています。
| 仕事のメールを「info@自分のドメイン」で送受信したいか | 選ぶもの | 費用(2026年10月時点) |
|---|---|---|
| はい(名刺・HP・請求書の連絡先をそろえたい) | Google Workspace Business Starter | 1ユーザーあたり月額800円(税別・1年契約の年間プラン) |
| まだ(問い合わせが来るか試す段階) | 事業用に分けた無料のGmail | 無料。必要になった時点でWorkspaceへ切り替える |
料金はGoogle公式の料金ページの表記です。既定の表示は「年間プラン(1年契約なら16%お得)」で、1年契約にしない月単位の契約に切り替えると月額は年間プランより高くなります(料金ページの切り替え表示で確認できます。請求はどちらも月ごとです)。新規向けの期間限定割引が出ていることもあるので、申込時に同じページで確かめてください。上位のBusiness Standardは1ユーザーあたり月額1,600円(税別・年間プラン)で、ストレージが30GBから2TBに増えます。ひとりで始めるなら、Starterで足ります。
ステップ1:事業で長く使うドメインを取る
ドメインは年ごとに更新する契約です。屋号を変えるたびにメールアドレスが変わると、名刺もHPも作り直しになるので、事業で長く使う名前を選び、自動更新と支払方法を最初に設定します。HPをまだ持っていない人は、ホームページをAIで作る方法3つの比較で作り方を決め、4時間で公開した実録で進め方を見てください。
ステップ2:HPを同じドメインで公開する
教材では、HPの公開先にCloudflare Pagesを使い、Codexへ次の依頼文を渡す形にしています。Claude Codeに渡しても同じです。
このフォルダのHPを、Cloudflare Pagesで公開したいです。
屋号・サービス・実績・連絡先を私に確認し、1ページに整えてください。
スマホ表示と問い合わせ導線を検証してください。
静的公開できる構成か確認し、独自ドメインの接続まで準備してください。
既存のサイト・メール設定は保全し、公開内容とURLを私に見せてください。
契約・課金・認証操作は私に戻し、確認後に公開を進めてください。
公開先はVercelでもかまいません(違いはVercelとCloudflareの違いに書きました)。依頼文の5行目「既存のサイト・メール設定は保全し」と6行目「契約・課金・認証操作は私に戻し」は、この後のメール設定でも効いてくる一文なので、削らずに渡してください。なお、問い合わせフォームの送信処理は、HPの公開とは別に用意が必要です。
ステップ3:Google Workspaceに申し込む(契約と課金は自分で)
Workspaceが必要と決めたら、申込は自分の手で進めます。教材に載せた申込画面の流れは次のとおりです(画面の文言は変わることがあります)。
- 料金ページでBusiness Starterを選ぶ
- 会社名・人数・地域を入力する(ひとりなら「自分だけ」)
- 取得済みのドメインを指定する(HPと同じドメイン)
- 使うメール名を決める(例:info@自分のドメイン)
- ドメインの所有権確認へ進む
Googleの申し込みのヘルプにあるとおり、申込は個人のGmailアドレスでもでき、ドメインは既存のものを使うか申込時に購入できます。契約・課金・認証(ログインや2段階認証)の操作は、AIに任せず自分で行う部分です。ステップ2の依頼文では6行目がその一文で、ステップ4の依頼文も「私の確認後に設定し」と、承認を自分に戻す形にしています。
ステップ4:所有権確認・MX・SPF・DKIM・DMARCはClaude Code・Codexに任せる
申込を終えると、Googleから「このドメインの持ち主か」を確かめる所有権確認と、メールをGmailで受け取るためのDNS設定を求められます。教材では、ここを次の依頼文でまとめてClaude Code・Codexに渡します。
Cloudflareで管理している独自ドメインを、Google Workspaceで使います。
Googleの現在の案内に従い、所有権確認とメール認証を整えてください。
既存のDNS設定を控え、HPと現在のメールに影響する変更を先に説明してください。
MX・SPF・DKIM・DMARCを調べ、必要なレコードと設定順を提示してください。
私の確認後に設定し、他の送信サービスも正常に使える状態を保ってください。
最後に、私が行う送受信テストと、認証結果の確認方法を示してください。
依頼文に並ぶ用語は、いずれもドメインのDNSに追加するレコードです。仕組みと、Google公式ヘルプにある設定の要点を表にします。
| 用語 | 仕組み | 例えるなら | 公式ヘルプの要点 |
|---|---|---|---|
| 所有権確認 | Googleが発行した確認コードをTXTレコードとして追加し、ドメインの持ち主であることを示す | 郵便局に出す転居届の本人確認 | 名前は @、値は google-site-verification= で始まるコード。反映まで最長72時間。確認が終わるまでは削除しない。確認後は削除してもよい(TXTレコードで確認する) |
| MX | そのドメイン宛てのメールをどのサーバーが受け取るかを示す | 「この住所宛ての手紙はこの郵便受けへ」の案内 | 宛先 smtp.google.com・優先度1。Google用以外のMXは削除。反映まで最長72時間(MXレコードを設定する) |
| SPF | そのドメイン名でメールを送ってよいサーバーの一覧をTXTレコードで公開する | 会社名で手紙を出してよい発送拠点のリスト | Googleだけで送るなら v=spf1 include:_spf.google.com ~all。1ドメインに1件(SPFレコードについて)で、他の送信サービスも使うならincludeを追記(SPFを設定する) |
| DKIM | 送信サーバーが秘密鍵でメールに電子署名し、DNSに置いた公開鍵で受信側が検証する | 封筒の割印 | 管理コンソールで鍵を生成→DNSにTXTを追加→「認証を開始」。Gmail有効化から鍵の取得まで24〜72時間待つ(DKIMを設定する) |
| DMARC | SPFとDKIMのどちらでも(差出人のドメインと一致する形で)合格しなかったメールの扱い(配信・検疫・拒否)を受信側に宣言し、レポートを受け取る | 「身元が確認できない手紙はこう扱って」という受付への指示書 | SPF・DKIMの設定後48時間以上空けて、_dmarc にTXTを追加。最初は p=none で様子を見る(DMARCを設定する) |
Cloudflareでのレコード追加そのものは、ダッシュボードの「DNS」→「Records」→「Add record」で種類と値を入れて保存する操作です(Cloudflare公式ドキュメント)。依頼文では、この操作を含めて必要なレコードと順番を先に提示させます。Cloudflareを操作させるためのAPIトークンの発行やログインは、自分で行う部分です。反映する前に内容を確認するのはあなたです。Googleのメール送信者のガイドラインでは、Gmail宛てに送るすべての送信者にSPFまたはDKIMが求められ、1日5,000件以上送る送信者にはSPF・DKIM・DMARCの3つが求められています。少量でも最初から3つそろえておけば、後から配信数が増えても設定を足さずに済みます。
この依頼文は教材に載せたものです。自社でも、Cloudflareで管理しているドメインにGoogleの確認用TXTレコードを追加して、所有権確認を行いました。依頼文の「他の送信サービスも正常に使える状態を保ってください」は、メール配信サービスなど、Google以外からそのドメイン名で送っている仕組みがあるときに、MXやSPFの変更でそれを止めないための一文です。
ステップ5:完了確認は3つ、自分でやる
設定が終わったら、確認は自分で行います。教材の一言は「用語を暗記する必要はありません。『HPが開く』『メールが届く』『返信できる』を確認します」です。
- HPが開く:スマホとPCで自分のドメインのHPを開き、DNSを触る前と同じ表示か見る
- メールが届く:社外のGmailなど別のアドレスから
info@自分のドメインへ送り、Gmailの受信トレイに入るか見る - 返信できる:届いたメールに
info@から返信し、相手側で迷惑メールに入らず届くか見る。DKIMは、受信側でメッセージのソースを開き、Authentication-Resultsにdkim=passがあるかで確かめる(Google公式の手順。自分宛ての送信では確認できない)
3つとも通れば完了です。1つでも落ちたら、落ちた項目をそのままClaude Code・Codexに伝えて、原因の切り分けから続けます。
DNS設定を自分で覚えるより、依頼文で任せる理由
DNSのレコードは、一度設定したら数年単位で触りません。MX・SPF・DKIM・DMARCの書式を覚えても、次に使うのはドメインを増やすときか、送信サービスを変えるときで、その間にGoogleの案内が変わることもあります(現在のMXの値は smtp.google.com の1件ですが、2023年より前に始めたドメインに残る aspmx で始まる古い値も引き続き使える、とGoogleは案内しています)。
- 依頼文を渡す前:ヘルプの用語で手が止まり、HPは独自ドメインなのに連絡先はフリーメールのまま
- 依頼文を渡した後:依頼文で、現在の公式の案内をClaude Code・Codexに調べさせ、既存の設定を控えた上で変更案を出させる。自分は内容を確認して承認し、最後に3つの確認をする
覚えるのは、依頼文の中の「既存の設定を控えて、影響を先に説明して、私の確認後に設定する」という順番だけです。設定の書式ではなく、この順番を守らせることが、HPと既存のメールを壊さない安全装置になります。
よくある質問
受け取るだけでよければ、Google Workspaceは要りませんか
受信だけなら、Cloudflareの公式ドキュメントには無料の転送機能Email Routingが挙げられています。ただし「返信できる」まで含めて info@ で仕事のメールをやり取りするなら、教材ではGoogle Workspace Business Starterを候補にしています。
設定した直後にメールが届かないのは失敗ですか
すぐには判断できません。Google公式ヘルプでは、所有権確認とMXの反映に最長72時間、SPF・DKIMの反映に最長48時間かかるとされています。DKIMの鍵は、Gmailを有効にしてから24〜72時間待たないと取得できません。待ってから、完了確認の3つをやり直してください。
ドメインをCloudflare以外で管理していても、依頼文は使えますか
使えます。依頼文の1行目「Cloudflareで管理している」を、自分のドメイン管理会社の名前に変えてください。Googleのヘルプでも、レコードはドメインの登録事業者(ドメインホスト)側のDNS設定に追加する手順でです。
ひとりでもGoogle Workspaceは契約できますか
できます。料金は1ユーザーあたりの月額で、申込画面の人数は「自分だけ」を選びます。Business Starter・Standard・Plusは最大300ユーザーまで使える、と料金ページにあります。
HPとメールのドメインがそろうと、相手が仕事を頼む判断材料が1つ増えます。会員向けの月次ライブ教材でも、この「契約と確認は自分で、設定はClaude Code・Codexに」という線引きで依頼文を作っています。まず無料セミナーでお会いしましょう。




