GPTsの販売・特典配布は今どう判断する?|教材特典の5つのGPTsを移した側の結論

GPTsを有料で売りたい、noteや教材の特典として配りたい。そう考えている方に、先に結論を書きます。これからGPTsを商品の中心にする設計で始めるのは、おすすめしません。 売るべき本体はGPTsという器ではなく、中に入れる指示文とナレッジです。器は移せます。みやっち🧑‍💻自身、教材の特典として配っていた5つのGPTsを、提供終了を前に別の器へ移しました。

GPTs販売の判断基準: GPTs(カスタムGPT)を販売・特典にするときに価値の本体となるのは、GPTsそのものではなく、中に入れた指示文とナレッジ(型・判断基準)です。OpenAIは個人アカウントでのGPTsの新規作成・公開をすでに止めており、既存のGPTsも2026年12月11日に提供終了予定(日程は変更の可能性あり)と案内しているため、これから販売を始めるなら、器を差し替えられる設計にしておくのが前提になります。

この記事は、AIの学校「AI Crew」を運営するみやっち🧑‍💻が、GPTsを特典として配っていた側の運用記録から書いています。提供終了の仕様そのものは別の記事に任せ、ここでは「売る・配る」立場の判断に絞ります。

GPTsは今から販売・特典にしてよいのか

GPTsの提供状況は、2026年の夏から大きく変わりました。個人アカウント(Free・Go・Plus・Pro)では新しいGPTsの作成・公開ができなくなり、その経緯はGPTsが作れない理由にまとめています。既存のGPTsも2026年12月11日に提供終了予定で、移行先のプラグインや共有の扱いはGPTs終了とプラグイン移行の案内で整理しました。日程は変わることがあるので、最新の状況はOpenAIの公式ヘルプで確認してください。

この状況で「GPTsを商品にする」設計で新しく始めると、作る段階で個人アカウントの壁にぶつかり、作れたとしても終了予定日に合わせて作り直しが発生します。購入者から見ると、買ったものの入口が途中で変わることになります。

だから、みやっち🧑‍💻の線引きはこうです。

  • GPTsを商品の中心に据える新規の設計: おすすめしない
  • 指示文とナレッジを商品の中心に据え、器は配り方で選ぶ設計: これから始めるならこちら

すでにGPTsを特典に付けて販売している方も、慌てる必要はありません。中身が手元にあれば、器は差し替えられます。次の節で、実際に差し替えた流れを書きます。

みやっち🧑‍💻はGPTsを教材の特典として配っていた

みやっち🧑‍💻は2025年7月に、Threads運用の教材「AI×Threadsの教科書」をリリースしました(現在は販売していません)。GPTsは単体の商品ではなく、購入者向け会員サイトに置いた特典として5つ付けていました。

  1. 投稿の型ごとのGPTsが3つ(「1+1の型」「1+5の型」「テンプレの型」)
  2. アカウント設計を手伝うGPTs
  3. 何でも質問できるGPTs

渡し方はシンプルで、会員サイトのレッスンに「GPTsを利用する」ボタンを置き、GPTsのURLへ飛ばす形です。ただ、GPTsはリンクを知っていれば、ChatGPTのアカウントがある人なら誰でも開けます。会員限定にする仕組みは無く、URLの外部共有は厳禁と注記していました。

GPTsを使ってもらうための補助レッスンも用意していました。ChatGPTの基本操作や課金方法、エラーが出たときの対処など、4つです。特典を渡すだけでなく、ChatGPT側の操作でつまずく人を支える手間も、配る側の仕事に含まれていました。

提供終了を前に、5つのGPTsの入口を1日で差し替えた

GPTsの提供終了に伴い、みやっち🧑‍💻は2026年9月22日に、5つのGPTsすべてを自社サービス「AIチャットつくーる」の共有AIへ差し替えました。やったことは次の4つです。

  1. 会員サイトのボタンの文言を「AIチャットつくーるで利用する」に変える
  2. 「ChatGPTのアカウントは不要」と案内を書き換える
  3. 外部共有を控えてもらう注記を、新しい共有URLにも引き継ぐ
  4. 会員全体へ、GPTsの提供終了に伴って5つを移行したとお知らせを出す

解説動画はGPTs版で収録したものを据え置き、「使い方は同じ」と注記しました。動画を撮り直さずに済んだのは、使い方の中身、つまり「どの型で、何を入力すれば、どう返ってくるか」がGPTsに依存していなかったからだと考えています。

さらに9月28日、型を使う3つ(1+1・1+5・テンプレ)は、購入者のClaude Code・Codexの中で使える形にしました。教科書のMCPサーバーを完成させ、購入者へ案内しています。推論の費用は購入者側のサブスクの範囲内で、作る側はAPIキーを預かりません。構成と設計の詳細はMCPサーバーを自作するメリットに書きました。

価値の本体は指示文とナレッジ、器は移せる

会員サイトの5つの入口を1日で差し替えられた理由は、GPTsの中身が手元に残っていたからです。投稿の型、アカウント設計の考え方、答えるときの判断基準。これらはGPTsの設定画面に書いたものですが、もともとはみやっち🧑‍💻の教材の中身です。

ここで、GPTsを売りたい人の状態を2つ並べてみます。

  • 器を売っている状態: 購入者が買ったのは「GPTsのURL」。器が終わると商品の入口も一緒に消え、作る側は作り直しと説明に追われる
  • 中身を売っている状態: 購入者が買ったのは「型と判断基準」。器が変わっても、ボタンの文言と案内を差し替えれば、同じ使い方のまま渡し続けられる

前者から後者へ移るために必要なのは、指示文とナレッジを自分の手元のファイルとして持っておくことです。ナレッジに何を入れるかはGPTsのナレッジは2種類で、教材の中身と自分らしさを分けて持つ考え方として書いています。

これから売る・配るなら、配り方は3つから選ぶ

中身を本体にすると、器は「購入者にどこで使ってもらうか」で選べるようになります。みやっち🧑‍💻の整理では、配り方は3つです。

配り方購入者が使う場所向いている購入者
作る側の部屋に来てもらう型(共有AI)作る側が用意したチャット画面チャットで相談できれば十分な人
ナレッジを配る型購入者自身のAIの作業場自分のAIに教材を読ませて使いたい人
購入者の作業場に届ける型(MCPサーバー)購入者のClaude Code・Codex自分の作業の途中で型を呼び出したい人

みやっち🧑‍💻の教材では、5つ全部をまず共有AIへ移し、そのうえで5つの中身を1つのMCPサーバーにまとめ、型を使う3つは購入者の手元のSkillとして使えるようにしました。購入者の使い方に合わせて、1つの中身を複数の器で配っている状態です。3つの型の違いと、それぞれの向き不向きはMCPサーバーを自作するメリットの比較表に詳しく書いています。

どの器を選んでも、器は作る側の都合ではなく、提供元の都合で変わることがあります。だからこそ、中身を手元に持ち、自分で器を差し替えられる状態にしておくことが、売る側の土台になります。Claude Code・Codexのようなエージェントに手元のファイルを読ませて作業を任せる形なら、今回のような差し替えも自分の手で進められます。

よくある質問

GPTsは有料で販売できますか?

この記事では、GPTs自体に課金する仕組みについては扱いません。判断として言えるのは、個人アカウントではGPTsの新規作成・公開ができず、既存のGPTsも2026年12月11日に提供終了予定と案内されているため、これからGPTsを商品の中心にするのはおすすめしない、ということです。売るなら指示文とナレッジを本体にし、器は配り方で選んでください。

noteや教材の特典としてGPTsを配るときは、何に気をつければいいですか?

GPTsはリンクを知っていればChatGPTのアカウントで誰でも開けるため、購入者限定にするには注記などで共有を控えてもらうしかありません。加えて、提供終了後は特典の入口が使えなくなります。新しく特典を作るなら、器を差し替えても案内を書き換えるだけで済むよう、中身を手元のファイルとして持っておくのが前提です。

すでにGPTsを特典に付けて販売しています。どうすればいいですか?

まず、各GPTsの指示文とナレッジを手元に控えてください。そのうえで、購入者がどこで使いたいかに合わせて移し先を選びます。チャットで相談したい購入者が多いなら共有AI、自分のAIの作業場で使いたい購入者がいるならナレッジ配布やMCPサーバーが候補です。移したら、会員サイトの案内とお知らせで購入者へ伝えます。

自分の教材やノウハウを、器に左右されない形でAIに載せる。その土台づくりを具体的に知りたい方は、まず無料セミナーでお会いしましょう。

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「AI Crew」は株式会社AI Orchestraの登録商標(登録第6942947号)です。