ChatGPT Appshotsとは|Windowsで最前面のウィンドウをAltキー同時押しで渡せるようになった【2026年9月更新】

スクリーンショットを撮って、保存して、チャットに貼って、「この赤枠のところなんですけど」と説明を足す。ChatGPTに画面を見せるとき、ずっとこの4手間がかかっていました。

2026年9月11日(米国時間)のアップデートで、Windowsでもこれが「両方のAltキーを同時に押す」だけになりました。機能の名前は Appshots(アプリショット)。これまでmacOS専用だった機能が、日本の仕事用PCの多数派であるWindowsに届いた回です。

Appshotsとは、最前面に出ているアプリのウィンドウを、画像と読み取れたテキストごとChatGPTのチャットへ送る機能です。 ChatGPTデスクトップアプリのmacOS版とWindows版で使えます。押すキーは、macOSが両方のCommandキー、Windowsが両方のAltキーの同時押しです。

同じ日の更新で、画面に浮かぶPets(ペット)のコントロールから、そのまま文字や音声でChatGPTに頼めるようになりました。以下、公式ドキュメントに書かれていることだけを整理します。

Appshotsで何が渡るのか

公式ドキュメントの定義はこうです。「Appshots let you send the frontmost app window to a chat in ChatGPT.」——最前面のアプリウィンドウをChatGPTのチャットへ送る機能です。

渡るものは2つあります。

  1. そのウィンドウの画像(見えている部分のスクリーンショット)
  2. そのウィンドウから取得できたテキスト。見えている文字だけでなく、スクロールしないと見えない範囲の文字も、アプリ側が提供していれば含まれます

チャットに追加されたAppshotは、手で貼った画像やファイルと同じ「添付」として扱われます。データはセッションファイルとしてローカルに保存されます。

「画面全体」ではなく「最前面のウィンドウ1枚」

ここを取り違えると期待とズレます。Appshotsが撮るのは最前面のウィンドウだけです。デスクトップ全体でも、並べた2つのウィンドウでもありません。見せたい画面を最前面に持ってきてから押す、が前提の動きです。

そしてもう一つ、公式が明記している制限があります。Googleドキュメント・Gmail・スプレッドシート・スライドを含む一部のアプリやサイトでは、見えているスクリーンショットしか渡らず、画面外の本文が渡らないことがあります。長いGoogleドキュメントを「これ全部読んで」と渡したつもりが、実際は1画面分しか届いていない、という事故が起こりうるということです。

この場合、ChatGPT WorkやCodexでは、対応するプラグインを入れていればChatGPTがそのプラグイン経由でアプリの中身を参照できる、と公式は書いています。裏を返せば、プラグインなしの素の使い方では「見えている範囲だけ」を前提に考えたほうが安全です。

使い方(Windows)

  1. ChatGPTに見せたいアプリのウィンドウを最前面に持ってくる
  2. 両方のAltキーを同時に押す(設定でカスタムのホットキーに変えられます)
  3. ChatGPTが許可を求めてきたら、許可の設定を済ませる
  4. 送られたウィンドウについて質問するか、やってほしいことを書く

送り先の既定は少し賢い動きをします。基本は新しいチャットが開きますが、直近60秒以内に触っていたチャットがあれば、そこに追加されます。連続して撮ったAppshotは同じチャットに溜まっていきます。この挙動は設定の「Appshot destination」で、Current chat(今のチャット)/New chat(新しいチャット)/Automatic(既定の動き)から選べます。なおWindowsでは、撮ったAppshotは本体アプリの側で開きます。

macOSの場合は、初回にChatGPTから権限を求められます。画像を撮るためにScreen & System Audio Recording、ウィンドウの文字を読むためにAccessibility。システム設定のプライバシーとセキュリティでは、この項目が「Codex Computer Use」という名前で並んでいます。

Petsのコントロールから、そのまま頼めるようになった

もう一つの更新がこちらです。Pets自体は以前からある機能で、Codexデスクトップアプリの使い方をまとめた記事でも「複数のセッションを並列で走らせているとき、他のアプリを開いていても状況をパッと確認できる」道具として紹介しました。これまでは見張るための表示でした。

今回からは、その浮いているコントロールに直接リクエストを打てる/音声で話しかけられるようになりました。

  • @ で文脈を追加、$ でスキルを選び、Enterで送信
  • ベルのアイコンでスレッドの進み具合を追える。選べば本体アプリで会話を開ける
  • 呼び出しはWindowsがWindows+Alt+P、macOSがOption+Space
  • ペットの見た目が邪魔なら、Settings > Pets で「Mini」を選ぶとペットなしでコントロールだけ使えます

公式はここでも留保を付けています。ペットを選ぶのは見た目が変わるだけで、ChatGPTがタスクをどうこなすかは変わりません。公式が明記しているのは見た目の話ですが、この更新も同じで、作業そのものが速くなるというより、声をかける距離が縮む変化だと見ています。

使う前に決めておきたい線引き

便利さの裏を、公式の言葉で確認しておきます。Appshotsのドキュメントには、こう書かれています。Appshotを撮ると、撮れた画像と取得できたテキストがChatGPTに渡る。機微な内容は、そのタスクに必要でない限り撮らないようにと。

判断の基準は新しくありません。スクリーンショットや書類をChatGPTに貼るときと同じ基準で見ればよい、というのが公式の言い方です。ただし手間が消えたぶん、撮る回数は増えやすくなります。「わざわざスクショを撮る」というワンクッションは、無意識のブレーキとして働きます。Altキーの同時押しにはそのブレーキがありません。

先に3つだけ決めておくことをおすすめします。①顧客情報・見積・請求の画面は撮らない、と決めておく ②会社アカウントなら、そもそも自社が許可しているかを管理者に確認する(うまく動かないときの公式のチェック項目に「組織がAppshotsを許可しているか」が入っています)③撮る前に、そのウィンドウに映っている別のタブや通知を閉じる

なお、自社の情報の取り扱いは契約プランや社内規定で結論が変わります。本記事は法的助言ではありません。業務での利用範囲は、情報システム担当や顧問の専門家に確認してから決めてください。

「入れるか」ではなく「更新するか」の話

昨日書いたGeminiのWindowsアプリの記事は「新しくアプリを入れるかどうか」の判断でした。今回は違います。すでにChatGPTデスクトップアプリを使っている人が、アプリを更新するかどうかの話です。

ただし公式は、更新のまとめの締めにこう書いています。「Update the desktop app to use these features. Availability depends on rollout and workspace settings.」——アプリを更新しても、ロールアウトと職場の設定次第では出ないことがある。更新したのに両方のAltキーの同時押しが効かない場合、壊れているのではなく順番待ちか、会社の設定である可能性が高いということです。

みやっち🧑‍💻自身は、この2つの機能をまだ使っていません。デスクトップでの運用は前の記事に書いたとおり、割り込みよりキューに積む形に落ち着いているからです。

そしてここが、こういう新機能を追いかけ続ける話の終点でもあります。Appshotsは「自分が今見ている画面を、AIに説明する手間」を削る機能です。削れるのは説明の手間であって、画面を見て判断する仕事そのものは残ります。 本当に効いてくるのは、その判断のパターンごと、自分の仕事の形に合わせてAIに持たせたときです。汎用のチャットにその都度画面を見せるのと、自分の業務手順を覚えた自分専用のAIに任せるのとでは、戻ってくるものが変わります。

よくある質問

Appshotsは無料プランでも使えますか

今回の発表にプラン別の可否についての記載はありません。公式が条件として挙げているのは、ChatGPTデスクトップアプリ(macOSまたはWindows)であること、アプリを最新にすること、ロールアウトとワークスペース設定に依存すること、の3点です。会社アカウントの場合は、これに加えて「組織がAppshotsを許可しているか」が公式のチェック項目に入っています。

Appshotsで撮った画像はどこに保存されますか

チャットに追加されると添付ファイルと同じ扱いになり、セッションファイルとしてローカルに保存されます

CLI(コマンドライン)からもAppshotsは使えますか

使えません。Appshotを含むチャットをCLIで再開した場合、その添付は履歴の一部として残りますが、CLIから新しいAppshotを撮ることはできません

ペットを表示せずにクイックチャットだけ使えますか

使えます。Settings > Pets で「Mini」を選ぶと、ペットなしでコントロールだけを使えます。隠したいときは同じ設定か、コマンドメニューの Hide pet から操作します。

今回の更新で他に入ったものはありますか

会話のSourcesパネルからファイルを直接開く/プレビューできないファイルをダウンロードする、Codex MicroのキーにInsert textを割り当てて定型文を送信せずにプロンプトへ差し込む、音声入力が保存済みのMain language設定に従う、といった小さな改善が同じ回に入っています。


「画面を見せて聞く」の手間が消えるのは確かに気持ちのいい変化ですが、AIに任せられる範囲はその先にあります。自分の仕事の手順ごとAIに持たせる作り方を、まず無料セミナーでお会いしましょう。

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