AIエージェントへの指示の出し方|OpenAI公式の4点セットと完了条件の書き方【テンプレート付き】
AIエージェントへの指示は、Goal(目的)・Context(背景)・Constraints(制約)・Done when(完了条件)の4点セットで出してください。ChatGPTへの質問に慣れた人ほど、Claude Code・CodexのようなAIエージェントに同じ調子で話しかけて、「思っていたものと違う」を繰り返します。みやっち🧑💻は2026年8月に開いた無料のオンライン勉強会(当日のレポート)でこの4点セットを解説しました。この記事はその内容を、コピーして使えるテンプレートと記入例つきでまとめ直したものです。
AIエージェントへの指示の出し方 Claude Code・CodexなどのAIエージェントへの指示は、Goal(何をしたいか)・Context(背景・関連ファイル)・Constraints(守ってほしい制約)・Done when(何を確認できたら完了か)の4点セットで出します。OpenAIがCodexの公式ガイドでベストプラクティスとして示している型で、Claude Codeにもそのまま通用します。要になるのは完了条件です。
なお、ChatGPTに単発で質問するときの聞き方の基本はプロンプトエンジニアリング入門で解説しています。この記事が扱うのは、AIエージェントに仕事を任せる「最初の依頼」の出し方です。
ChatGPTへの質問とAIエージェントへの指示は何が違うのか
ChatGPTにチャットとして単発で質問するときは、1往復で完結します。聞けば答えが返ってきて、その続き——答えを使って資料を直す、メールを送る——は人間の仕事です。
AIエージェントは違います。指示を受け取ると、頼めば計画を立て、ファイルを読み、作業し、結果を確かめ、足りなければやり直す。このループを自分で回し続けます。だから指示に完了条件がないと、どこでループを抜けるかをエージェント自身が推測で決めることになります。「ホームページを作って」とだけ伝えると、どの状態になったら「できました」と報告すべきかをAIが決めてしまい、そこで期待とのズレが生まれます(この話は勉強会のレポートでも触れました)。
4点セットのうちGoal・Context・Constraintsの3つは、人に仕事を頼むときの説明と同じ発想で書けます。エージェントならではの新しい習慣は、Done when(完了条件)を言葉にすることです。
指示の4点セット——コピーして使えるテンプレート
4点セットで書くことは次のとおりです。
| 項目 | 書くこと |
|---|---|
| Goal | 何をしたいか(1〜2文) |
| Context | 背景。関連ファイルや参考にしてほしいものの場所 |
| Constraints | 守ってほしい制約。触らないでほしいもの・先に確認してほしいこと |
| Done when | 何を確認できたら完了か |
そのまま貼って使えるテンプレートがこちらです。
Goal: (何をしたいか)
Context: (背景。関連ファイルや参考にしてほしいものの場所)
Constraints: (守ってほしい制約。触らないでほしいもの・先に確認してほしいこと)
Done when: (何を確認できたら完了か。数えて確かめられる形で)
個人のホームページ制作を任せる場合の記入例です。
Goal: 経歴とメディア掲載記事をまとめた個人ホームページを作って公開する
Context: 経歴と掲載記事の一覧は、作業フォルダ内のメモにまとめてある
Constraints: 経歴の内容は勝手に盛らない。有料サービスを使うときは先に確認する
Done when: 経歴の年表とメディア掲載記事がすべて表示され、スマホでも崩れず、公開URLで見られること
完了条件は「数えて確かめられる形」にする
記入例のDone whenを分解すると、「年表と掲載記事がすべて表示される」「スマホでも崩れない」「公開URLで見られる」の3つです。どれも実際に開けば、1つずつ数えて確かめられます。逆に「いい感じのホームページができたら完了」では、AIも人間も達成を確かめようがありません。
完了条件が数えられる形になっていると、エージェントは報告の前に自分で条件をチェックできますし、受け取る側の確認も一瞬で済みます。さらにこの完了条件を「達成するまで作業をやめない仕組み」として使い倒す方法もあり、/goalコマンドの記事で実例つきで解説しています。
慣れないうちはGoalと完了条件の2つだけでいい
毎回4つ全部を完璧に書く必要はありません。慣れないうちは、Goal(何をしたいか)とDone when(何を確認できたら完了か)の2つだけでも、「思っていたものと違う」は大きく減ります。ContextとConstraintsは、やり取りの中で聞かれてから足しても間に合います。
もう1つ覚えておきたいのは、依頼は出して終わりではないことです。①任せる→②作業内容を確認する→③修正を指示する→④完了条件どおりにできたか検証する、までがワンセット。②〜④があるからこそ、最初の指示は肩の力を抜いて書けます。
最初から細かく書かない——まず大きなゴールを伝える
テンプレートを手にすると、今度は最初の指示を完璧に書こうとして手が止まる人が出てきます。順番は逆です。まず大きなゴールを伝えて、返ってきた結果を見て「なんか違う、ここをこうして」を繰り返す。何度かやって形が見えてきたら、そのやり方を型として固定する。みやっち🧑💻は2026年8月の社労士コミュニティへの登壇(登壇レポート)でも、この順番を強調して伝えました。
人に仕事を頼んで5秒後に「ごめん、やっぱりBで」と言い直したら、相手は疲れてしまいます。だから人間相手では、最初の依頼を練り込むのが礼儀です。でもAIエージェントは何度言い直しても誰も怒りません。謝罪は要らず、何度やり直させても嫌な顔ひとつされない。手数を出せることがAIエージェントに任せる側の強みなので、完璧主義のマインドブロックを先に外してください。出した結果へのフィードバックの伝え方は、Claude Codeで資料作成で実演つきで解説しています。
「聞く」から「任せる」へ
4点セットが手に馴染むと、AIとの関係が変わります。「聞いて、答えをもらって、続きは自分でやる」から、「完了条件つきで任せて、できあがりを確かめて受け取る」へ。計画から途中のチェックまでエージェントが回してくれるので、人間の仕事は依頼と検収に寄っていきます。
この状態には、単発のチャットAIへの質問をいくら磨いても届きません。自分の業務・ファイル・手順を渡した自分専用のAIエージェントに、完了条件つきで仕事を任せる——その組み立ての全体像はAIエージェントの作り方にまとめています。非エンジニアがこの「任せ方」を身につけていく最初の一歩は、AIの学校「AI Crew」の無料セミナーで解説しています。まず無料セミナーでお会いしましょう。




