Claude CodeのSkillsを改善するには|動画編集をv17まで直して分かった直しの置き場所3つ
Claude CodeのSkillsを改善するコツは、直したことを、次の回の出発点として決まった場所に残すことです。1回で完成させようとせず、使うたびに出た直しを型に足していく。みやっち🧑💻はYouTubeの長尺動画の編集をこのやり方で回し、1本目はバージョン17まで直して仕上げ、2本目は1本目の型から始めました。ただし、2本目でも同じようなミスと新しい論点が出ています。この記事はその両方を書きます。
Skillsの改善とは Skillsの改善とは、Skills(AIに持たせる作業手順書)を使うたびに出た直しを、次の回で最初から効く形に書き戻していくことです。直しの中身によって、どの回にも効く型、道具の設定、その回だけの記録の3か所に振り分けて残します。
Skillsの作り方そのものはClaude Code Skillsの作り方に、スキルにしたのに質が上がらない理由(手順と判断基準の違い)はAIのスキル化で成果が出ない理由にまとめています。この記事は、作ったSkillsを使いながら良くしていく段階の話です。

Skillsの改善は「直したことが次に活きる」状態を作ること
題材は、みやっち🧑💻が2026年10月にClaude Code(Opus 5.5)で回しているYouTube長尺動画の編集です。動画編集がAIでどこまでできるかはClaude Code・Codexで動画編集はどこまでできる?に書いたので、ここでは改善の回し方だけを扱います。
1本目は、8時から編集を始めて6時間半ぐらいかかりました。バージョンは17まで進み、書き出しは5分39秒。みやっち🧑💻の感想は「一点の曇りもない、一点の妥協もない編集がAIだけで作れた」です。ちょっとした変更や「間違えた、元に戻して」も、AIは文句一つ言わずにやり直してくれました。
直した中身は、たとえばこういうものです。
- 冒頭のBGMがワクワクしない → 曲を変える
- 一番大事なテロップは傾けず、下で横に流す
- 黒画面のあとの間が空きすぎ → 詰める
- 定点トークは画角を変えない
- 図は1枚ずつ入れ替えず、同じ図に1つずつ増えたように見せる
ここで大事なのは、この直しがその場で終わらないことです。最初の1本なので「テンポがおかしい」「ワイプはこの大きさで」と色々言いましたが、次の回はそこをクリアした状態から始められる。みやっち🧑💻はこれを「Skillsを育てるとは、まさにこういうこと」と表現しています。
直しの置き場所は3つ(型・道具・その回の記録)
直しを全部1つのファイルに書き足すと、どの回にも効く決まりと、その回だけの事情が混ざります。みやっち🧑💻は直しを次の3か所に分けて残しています。
| 置き場所 | 何を残すか | 例 |
|---|---|---|
| 編集の型(レギュレーション) | どの回にも効く決まり | テロップ・カット・冒頭・画像・BGM・音量・進め方 |
| 道具(編集スクリプト)の設定 | 全編に機械的に効かせたい直し | 語尾の「す」が切れる癖 → 音の尾を待つ長さの設定を足す |
| その回の編集の記録 | その回だけの判断 | その回の素材だけに当てはまる判断と、その理由 |
振り分けの基準は「次の回でも同じことを言うか」です。毎回言うことなら型へ、人が毎回気をつけるより機械で一律に直したほうが確実なら道具へ、その回の素材に固有の判断なら記録へ置きます。
編集の型のファイルは、2本目の直しを足した結果、42,751バイト(10月2日)から50,560バイト(10月5日未明・v7の時点)に増え、同じ日の確定版(v12)までにさらに57,071バイトまで育ちました。改善が回っているかは、この型のファイルが育っているかで確かめられます。
2本目で分かったこと:1回直せば完成、ではない
正直に書くと、2本目は期待どおりではありませんでした。みやっち🧑💻の言葉を要約すると、ナレッジが溜まっているから2回目の編集ならもっとクオリティの高いところからスタートできると思ったが、意外とそうでもない。同じようなポカミスをしたり、違う論点が生じたりしている、というものです。
2本目は書き出し13分台の長い実演回で、v3の時点でみやっち🧑💻の直しが約50項目付き、v6、v7と進み、同じ日のうちにv12で確定しました(v7の書き出しは13分43秒、確定版は13分46秒)。新しく出た論点の例です。
- 全体のテンポが速すぎてついていけない → 章の頭と終わり、文の終わりに間を足した
- 文字の多い画面にテロップが重なって読みづらい → v6で全部のテロップに薄い背景を付けたら「全部に付けるのは不可」と戻され、v7で後ろに文字の多い画面がある51枚だけ、縁と影で読みやすくした
一方で、1本目で決めた型(骨組みやBGMの選び方など)は、2本目にそのまま使えました。前回の直しが効いた所と、効かなかった所・新しく出た所が両方ある。これが改善の実態です。AIに一度教えれば二度と間違えない、とは言えません。回ごとに新しい論点が出て、それを型に足していくものだと考えたほうが、がっかりせずに続けられます。
Skillsを改善する手順(毎回の回し方)
1本目と2本目を通して、みやっち🧑💻が回している手順は次の4つです。
- 直しを受ける形を決めておく。 動画編集では「時刻+テロップ名またはレイアウト名+修正内容」で直しを伝え、AIはそれを受けたら型に足す、という約束を型の中に書きました。言い方が揃うと、どこに残すかの判断もぶれにくくなります
- 直しを3か所に振り分ける。 上の表のとおり、型・道具の設定・その回の記録のどれに残すかを決めます。迷ったら「次の回でも同じことを言うか」で判断します
- ズレを抽象化して、出す前の自己チェックにする。 個別の直しとは別に、「AIの判断と自分の完成版のズレ」を24項目に抽象化し、それをもとにした「出す前の自己チェック」(項目数は回ごとに増えます)を持たせています。例は「2つの句を1枚の2行に詰める」「画面の文字を読み上げている所にテロップを付ける」「強調を足しすぎる」「効果音を足しすぎる」。AIが初稿を出す前に、これを自分で点検させます
- 次の回で、効いた所と効かなかった所を確かめる。 2本目のように同じミスが出たら、型の書き方が足りないか、自己チェックに入っていないかを見直して足します
Claude Codeは、作業中に SKILL.md を書き換えても、セッションを再起動せずに次の呼び出しから変更が効きます(読み込み済みの内容は読み直されません。公式ドキュメント)。また、Skillsのフォルダには SKILL.md 以外の参考資料を置き、必要なときだけ読ませることもできます。長い型を SKILL.md とは別のファイルに分けて、SKILL.md から参照する形にしておくと、手順書が膨らみすぎません。考え方はCodexのSkillsでも同じです。
人に教えるのと、Skillsを育てるのは何が違うか
みやっち🧑💻は、外注や人を雇ったときも、育てば同じことを言わなくて済み、積み重ねられるのは同じだと感じています。ただ、みやっち🧑💻自身の経験上の「あるある」として、成長すると単価が上がり、伸びた人ほど次へ進んでいき、また一から教えることになる、という面もありました。
Skillsでは、直したことは型のファイルとして手元に残り続けます。2本目でも直しは出ましたが、出発点は1本目の型でした。教えた分が手元に積み上がることが、Skillsを育てる意味です。
それが汎用のAI自動編集サービスではなく、自分のパソコンで動くAIエージェントである理由も同じです。自分の直しを、自分の型のファイルに、自分で書き戻していけるからです。
よくある質問
Skillsを改善するとき、SKILL.mdに直しを全部書き足せばいいですか
全部を SKILL.md に書き足すと、手順と細かい決まりが混ざって読みにくくなります。どの回にも効く決まりは別の型のファイルにまとめて SKILL.md から参照し、その回だけの判断は記録に分けておくと、次の回に効く情報だけが残ります。
何回くらい直せば、Skillsは直さなくてよくなりますか
みやっち🧑💻の動画編集では、1本目はv17まで、2本目もv3の時点で約50項目の直しが出ました。回数で完成する目安は持っていません。回ごとに新しい論点が出るので、直しが型に足されていくこと自体を改善の進み具合として見ています。
同じミスが繰り返されるときはどうすればいいですか
型に書いてあるのに同じミスが出るなら、書き方が抽象的すぎるか、AIが出す前に点検する項目に入っていない可能性があります。みやっち🧑💻はズレを24項目に抽象化し、それをもとに出す前の自己チェック(回ごとに項目が増えます)を持たせています。
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