YouTubeの台本をAIで作る方法|Claude Codeに書かせず、型でレビューさせて見えた直し5つ
先に結論です。YouTubeの台本をAIで作るなら、AIに本文を書かせるのではなく、自分の台本の「型」と過去の学びを読ませて、書いた台本をレビューさせてください。ChatGPTやClaudeに台本を丸ごと頼むと、それらしいのに中身が薄く、締めがありきたりな台本になりがちです。何を伝えるか・どの完成品を見せるか・締めで何を言い切るかは人が決め、AIには型に照らした抜けと事実の確認を任せます。
YouTubeの台本をAIで作るとは 動画で話す内容の構成・言い回しを、AIの力を借りて仕上げることです。みやっち🧑💻のやり方では、台本の本文は人が書き、AIエージェントのClaude Codeに「台本の型」と「過去のレビューで出た学び」を読ませたうえで、型からの抜け・測れない数字・事実の誤りを指摘させます。
本業の発信としてYouTubeを始めた(始めようとしている)経営者・個人事業主・士業に向けて、みやっち🧑💻が自分のYouTubeで使っている型と、実際の台本レビューで直したことを順に書きます。
AIに台本を全部書かせない理由
みやっち🧑💻は、Claude Teamプランを解説する回の台本を書いたとき、作ってみせる回ではないぶん、色々調べないと台本が書けないほど難しいと感じました。実際に書き終えるまで、半日かかっています。かなり大変でしたが、そのぶん自分の理解が深まりました。
ここに台本の本質があると考えています。台本を書く作業は、話す内容を自分の中で組み立て直す作業です。AIに丸ごと書かせると、その組み立て直しが自分の中で起きないまま、カメラの前に立つことになります。だから役割をこう分けています。
| 担当 | |
|---|---|
| 何を伝えるか・どの完成品を見せるか | 人 |
| 締めで何を言い切るか | 人 |
| 型に照らした抜けの指摘 | AI |
| 測れない数字・事実の誤りの指摘 | AI |
台本はGoogleドキュメントに書き、Claude Codeには本文を直接書き換えさせず、該当箇所にコメントを付けさせます。直すかどうかは、そのコメントを見て自分で決めます。コメントで返させる具体的なやり方はClaudeとGoogleドキュメントで原稿レビューする方法にまとめています。
YouTube台本の型は「導入・本編・締め」の3部構成
AIにレビューさせるには、まず照らし合わせる型が要ります。みやっち🧑💻は毎回、次の3部構成で台本を書きます。
- 導入:事業者が欲しがる完成品を先に見せる。作り方より先に「何ができるか」。名乗りと実績は冒頭の1〜2文で済ませる(締めまで残らない人が多いので、自己紹介を締めに置かない)
- 本編:作り方の実演から、そこに至る考え方(その回の本質)へ。つまずきは見せてよいが、成果物は必ず画面に出す。見せ方は「スライドで骨、画面で肉」で、構造を1枚のスライドで見せたらすぐ実際の画面に切り替える。本質は1本につき1つに絞り、名前を付けて語る
- 締め:価値を渡したあとに、自分の考えと他との違いを言い切る
置き場所も決めています。台本の本文はGoogleドキュメント(Googleドライブ上)、型と学びは作業用のフォルダ(Gitで管理しているリポジトリ)に文書として置き、レビューのたびにClaude Codeに読ませます。チャットに毎回型を貼り直したり添付し直したりせず、作業フォルダに置いた文書をそのまま読ませられるのが、Claude Codeを使う理由です。
台本レビューで出た直し5つ
ここからは、この型と学びを読ませたレビューで出た指摘と、そこから決めた直し方です。2026年9月末から10月初めの台本で出たものを並べます。
1. タイトルの数字は「測れるか」で差し戻す
問い合わせを扱う回の初稿で、タイトル案に受注率の倍率を入れていました。レビューで止まったのは、この倍率に原典がないことです。問い合わせが月に数件のうちは、率が統計として成り立ちません。
直す方針は、「1件あたり人が調べていた時間×件数→0分」のように、本編で画面か記録と一緒に出せる変化量です。この回のサムネイルでは「1時間→5分」と、時間の変化で見せました。台本を書き進める前に、タイトルの数字が本編で証明できるかを確かめるようにしました。
2. 「送信するだけ→できました」で飛ばさない
視聴者が真似して最初に詰まるのは「どこで動かすか」です。ところが初稿は、依頼を送信したら次の場面ではもう完成していました。レビューで出た直し方は3段です。
- どこで動くかを1枚のスライドで見せる
- 依頼と成果物を画面で見せる
- 実際に起きたつまずきを1つ隠さず見せる(調査が時間切れで止まったので、受付・調査・保存の3つに分けて作り直した)
ただ、公開版ではこの直しが間に合わず、どこで動くかは映せていません(後述)。
3. 3部構成の抜けを探す
締めで「考え方をお伝えできれば」と予告しているのに、本質そのものを語っていない、という抜けがありました。予告だけでは本質になりません。型と照らして抜けていたのは本質とセミナーの案内で、以後この2つを抜けやすい所として見ています。
4. 実際のお客様のデータは映さない
完成品の画面に映す問い合わせは、第三者から預かったデータにあたります。そこで、撮影用のダミーの問い合わせを自分で送り、それを処理する形に変えることにしました。
5. 画面共有から締めへ、ぶつ切りにしない
これはAIの指摘ではなく、自分で書き直したものを、以後レビューで毎回見る項目にしたものです。「はい、いかがでしたでしょうか」「ここからまとめです」と一度止めると、そこで離れる人が出ます。みやっち🧑💻が書き直した締めの出だしは、視聴者が言いそうな反論の代弁から入る形でした。たとえば「こういう動画を出すと、詳しい方から『この通りやってもできるわけない』とツッコミを受けがちです」と始めます。
それ以来、レビューで毎回見ているのは次の3つです。
- 締めの直後3行が、定型の挨拶や総括で始まっていないか
- 話が切り替わることを、先に宣言していないか
- 出だしの一文で、続きが気になるか
「分かりやすい」は台本の段階で決まる
10月初めに公開した回では、公開翌日に本人へ直接届いた声の第一声が「分かりやすい」でした(件数は記録していません)。視聴者に確かめたわけではありませんが、台本と編集の記録を見比べて、効いたと見ている順に並べるとこうなります。
- 構成:1本=1つの完成品にした。冒頭で完成品を見せたので、行き先が分かった状態で聞ける。説明の主語を道具ではなく視聴者が今やっている仕事にした。「人がやっている3つ」を冒頭の図・整理のスライド・本文で3回繰り返した。普段の仕事で使わない言葉は3つだけにした
- 編集:手順ごとの見出しカードなど。ただし、台本に段が無ければ編集で足すことはできない
- 言い回し:1行=ひと息の短い文
一方で、「自分でも作れると分かった」までは届いていないと自己評価しています。難しいところ(どこで動くか)を映していないことが、分かりやすさの一部になっていたからです。分かりやすさと、真似できることは別の物差しです。
この経験から、書き終えた台本で見る4点を決め、学びの文書に書き足しました。
- 完成品を1文で言えるか(言えなければ、使い道が2つ混ざっている)
- 手順は3つ以内で、冒頭・本編・締めで同じ言葉のまま出てくるか
- 説明の主語が、視聴者の今の仕事になっているか
- 視聴者が普段使わない言葉が、いくつあるか
台本作りが「毎回ゼロから」でなくなる
状態の変化で言うと、こうです。
- これまで:AIに台本を頼むと、それらしいが中身が薄い。直すべき点も毎回思い出しながら探すので、前の回の反省が次に残らない
- 型と学びを置いたあと:台本は自分で書き、書いたらAIに型と学びに照らしてレビューさせる。出た直しは学びに書き足すので、次の台本は前回の直しを踏まえた状態から始まる
効いているのはAIの文章力ではなく、直したことを文書に残し、次の回のレビューにそのまま渡せることです。直しを次の回の出発点にする考え方は、動画編集の直しで同じことをしたClaude CodeのSkillsを改善する話にも書いています。撮る前の企画・タイトルはYouTubeの企画・タイトルの考え方、撮った後の編集はClaude Code・Codexで動画編集はどこまでできるか、サムネイルの作り方はYouTubeのサムネイルをAIで作る方法にまとめました。
よくある質問
YouTubeの台本はAIに全部書かせてもいいですか
みやっち🧑💻はおすすめしません。台本を書く作業は、話す内容を自分の中で組み立て直す作業でもあるからです。AIには、自分の台本の型と過去の学びを読ませたうえで、書いた台本の抜け・測れない数字・事実の誤りを指摘させる使い方が向いています。
台本の型がまだ無い場合は、どこから作ればいいですか
まずは「導入で完成品を先に見せる・本編は実演から考え方へ・締めで言い切る」の3部構成を1枚の文書にして、1本書いてみてください。書いた台本をレビューして出た直しを、その文書に書き足していくと型が育ちます。
自分のやり方を型として残し、AIに毎回そのまま読ませて仕事を回す。Claude Code・Codexでその仕組みを作るところを、講座では扱っています。まず無料セミナーでお会いしましょう。




