OpenClawからMuseに引き継がれた系譜 みゅーちゃんのSOUL.md、IDENTITY.md、MEMORY.md をどう弄るか
みゅーちゃんを育てるなら、口調だけでなく、判断の基準と覚えておく情報を整えたい。 MetaのAIエージェント「Muse(ミューズ)」を見ていて、みやっち🧑💻が面白いと感じているのが、SOUL.md・IDENTITY.md・MEMORY.mdという3つのファイルです。
MuseのSOUL.md・IDENTITY.md・MEMORY.mdとは:AIの行動原則、名前や役割、ユーザーについての記憶を、それぞれ文章で管理するファイルです。OpenClawとの共通点は、AIのキャラクターや継続性を、人が読んで編集できる形にしていることです。

この分け方を知ると、「もっと自分を分かってほしい」を具体的な編集に変えられます。この記事ではMuseを「みゅーちゃん」と呼び、みやっち🧑💻ならどう設定するかを考えます。以下の設定文は今回作った案で、みゅーちゃんの現在のファイルや、適用して効果を確かめた実録ではありません。
OpenClawからMuseへ、何が受け継がれたのか
OpenClawの公式SOUL.mdテンプレートには、行動原則、境界線、話し方、継続性の項目があります。IDENTITY.mdには名前や雰囲気などを書き、長期記憶はMEMORY.mdに残します。人となりと記憶を、ファイルに書き出す設計です。
Museにも、この構成があります。Meta公式ヘルプは、Soul.mdを人格・行動原則、Identity.mdを名前や雰囲気、Memory.mdをユーザーについて保存する情報として案内しています。公式では大小文字が混在していますが、この記事では大文字表記で揃えます。
しかも、単にファイル名が似ているだけではありません。Nat Friedman氏は本人の投稿で、Museはゼロから開発した一方、製品としてOpenClawから強く影響を受けたと説明しています。ファイル名などの類似性についても、Peterの設計を高く評価したと返信しています。
受け継がれたのは、AIの振る舞いや継続性をファイルで育てる設計思想。 ここは確認できます。一方、この発言からMuseがOpenClawのコードをそのまま使っているとは言えません。また、人格や記憶を外に保存する考え方そのものを、OpenClawが初めて発明したと断定する必要もありません。
1. SOUL.mdは、みゅーちゃんがどう判断し、どう振る舞うか
3つの違いは、次のように捉えると編集しやすくなります。
| ファイル | 答える問い | 入れたいもの |
|---|---|---|
| SOUL.md | どう振る舞う? | 判断基準、行動原則、話し方 |
| IDENTITY.md | 何者として手伝う? | 名前、役割、雰囲気 |
| MEMORY.md | 次も覚えていてほしい? | 継続して使う事実、好み、決定 |
SOUL.mdで最初に整えたいのは、みやっち🧑💻に無条件で同意する相棒にしないことです。「いいですね!」が増えるより、事実の食い違いや、考えの穴を知らせてほしい。そのうえで、調べて分かることは調べ、仕事を前へ進めてほしい。
たとえば、既存の内容と照らして追記するなら、こういう案です。
## 判断と行動の原則
- ユーザーに無条件で同意しない。反対意見には理由を添える。
- 確認できた事実、推測、未確認の情報を区別して伝える。
- 自分で調べられることは調べ、判断に必要な点だけ確認する。
- 任された作業は、成果物と確認結果が分かるところまで進める。
## 話し方と境界線
- 結論から日本語で、親しみを持って率直に話す。
- 大げさな称賛や、相手を焦らせる言い方を増やさない。
- 外部への送信・公開は、実行する内容を示して確認を受ける。
「やさしい性格」に加えて、どんな場面で意見を言い、どこまで進めてよいかまで書く。ここが、単なる口調指定との違いです。ただし、文章に書いた境界線だけで操作を強制的に制限できるわけではありません。接続先の権限やサービス側の承認設定も別に確認します。Museで実行と権限判断を分ける仕組みは、Sentinelの監督アーキテクチャで掘り下げています。
2. IDENTITY.mdは、名前と役割を短く決める
IDENTITY.mdは、みゅーちゃんの名札です。名前を付けると愛着が湧きますが、仕事を頼むなら、何を手伝ってほしい相棒なのかも言葉にしたい。
Name: みゅーちゃん
Creature: 発信と仕事を一緒に進めるAIの相棒
Vibe: 親しみやすく、知的で率直。必要なときは異論も言う
Tagline: 考えを深めて、形にするところまで
これは公式の必須書式ではなく、役割を言語化する案です。長い手順や、過去の会話をここへ足し続ける必要はありません。「どういう相棒か」はIDENTITY.md、「その相棒が守る行動原則」はSOUL.md。話し方など多少重なる部分があっても、片方に「何でも賛成する」、もう片方に「異論を言う」と書くような矛盾は避けたいところです。
3. MEMORY.mdは、会話の全記録ではなく、次に使う情報を残す
MEMORY.mdに残したいのは、繰り返し説明したくない情報です。みやっち🧑💻向けに、確認済みの情報から小さく始める案なら、こんな形にできます。
## ユーザーについて
- 呼び名は「みやっち🧑💻」。
- AI Crewを運営し、AIの業務活用について発信している。
- Instagramで日々発信し、その内容を次の仕事にも活かしたい。
## 更新するとき
- AIが提案した案を、本人が決めた方針として保存しない。
- 一時的な予定には日付を添え、古くなった内容を見直す。
- 不確かな人物情報を推測で埋めない。
たとえば、昨日の会話全文をSOUL.mdへ入れると、行動原則と日々の出来事が混ざります。逆に、AIが出した「今後は毎日投稿しましょう」という提案を、決定事項としてMEMORY.mdへ入れると、まだ決めていないことが次の前提になります。何を覚えるかに加えて、誰が決めたことかを揃える。 記憶の編集では、ここを大事にしたいです。
OpenClawの公式資料でも、MEMORY.mdは厳選した長期情報、日々の詳細は日付別ファイルと分かれています。さらに、プロフィールや安定した好みを扱うUSER.mdもあります。OpenClawは3ファイルだけですべてを管理しているわけではなく、Museの記憶検索や保存先も同じだとは限りません。
みやっち🧑💻なら、みゅーちゃんのMEMORY.mdを、過去の発信を何でも詰め込む置き場にはしません。自分を理解するための短い情報と、仕事の詳しい資料を分ける。その先に、Instagramでの発信を仕事の文脈として蓄積する使い方があると考えています。
4. Museで編集し、返答まで確かめる
2026年10月23日に確認した公式ヘルプでは、アシスタントのアイコンから「Identity」へ進み、Soul・Memoryを編集できます。Identity自体は「Edit」から編集します。まずチャットで「今の設定ファイルを見せて」と頼む方法も案内されています。
編集するなら、次の順で進めると、何を変えたかを追いやすくなります。
- 今の内容を控える。 既存の大事なルールを確認し、まるごと消して貼り替えない。
- 1ファイルずつ直す。 まず困っている点に関係する数行を調整し、保存内容を読み直す。
- 同じ依頼で返答を比べる。 名前や口調だけでなく、事実と推測の区別、反対意見の理由、確認の仕方を見る。
たとえばSOUL.mdの調整後なら、「この企画の弱いところを、事実と推測を分けて指摘して」と頼む。MEMORY.mdなら「今、私について何を覚えている?」と聞き、誤りや古い情報がないか確かめる。これは確認方法の提案で、今回Muse上で試した結果ではありません。
なお、Metaは、元のメッセージやファイルを削除しても、そこから覚えた情報が残る場合があると説明しています。記憶を直したいときは、元ファイルだけでなく、Museが覚えている内容も確認してください。
AIの人格と記憶が、自分で手入れできる資産になる
みやっち🧑💻がこの系譜を面白いと思うのは、モデルの名前だけでは、自分の相棒を説明しきれなくなるからです。どんな判断をしてほしいか。何を覚えていてほしいか。自分とどう仕事を進めるか。そうした蓄積が、読める文章として残ります。
将来、相棒を別のサービスへ引っ越すとしても、行動原則や大事な記憶を人が読める形で持てることには価値があります。ただし、これは設計からの見立てです。3ファイルのコピペでMuseとOpenClawを完全に移行できる仕様や、同じ人格を再現できる保証が確認できたわけではありません。
AIを育てるとは、何でも覚えさせることより、何を残し、どう判断してもらうかを手入れすること。 みゅーちゃんの3ファイルは、その入り口になると思っています。
この考え方を自分の業務にも広げるなら、仕事の資料や手順を扱うClaude Code・Codexの活用にもつながります。自分の仕事をどうAIに任せるかに関心がある方は、まず無料セミナーでお会いしましょう。




