Codexの定期実行(スケジュール実行)のやり方|チャットで伝える6項目と深夜0時のワンタイム予約
Codexの定期実行(スケジュール実行)は、フォームに手入力するより、チャットで6つの項目を伝えて登録するのが一番簡単です。 一度登録すれば、決めた時刻に、こちらが依頼しなくてもCodexが自分から仕事を始めます。Claude Codeの定期実行(Routines)のCodex版にあたる機能で、考え方は同じですが、登録の頼み方と無人実行の権限設計にCodexならではの押さえどころがあります。みやっち🧑💻が講座で教えている頼み方を、経営者・個人事業主・士業・会社員に向けて、登録までの5ステップで整理します。
Codexの定期実行(スケジュール実行)とは Codexのスケジュール実行(Scheduled tasks。旧称Automations)は、実行する仕事・スケジュール・結果の出力先を指定して登録すると、依頼しなくてもその時刻にCodexが自動で動く機能です。公式ドキュメントの説明は毎週・毎日の繰り返しが中心ですが、登録時に「1回だけ」を指定して、指定した日時に1回だけ動くワンタイムの予約実行にも使えます。実行場所は、デスクトップアプリで動かすローカル実行と、パソコンではなくクラウド側で動かすクラウド実行から選べます。
深夜0時の切り替え作業が「予約」で消える
Codexの定期実行というと「毎週月曜の朝にレポート」のような繰り返しを想像しますが、みやっち🧑💻が受講生と共有しているDiscordの独り言チャンネルで紹介したのは、繰り返しではなく1回だけのワンタイム予約のほうでした。例に挙げたのが、募集締め切りの切り替えです。
「募集締め切りが終わった8月10日の深夜0時に、予約ページの表記をこう変えてください」と指示を予約しておけば、当日の0時に、自分が起きていなくても表記を切り替えられます。締め切りに合わせた表記の変更は、これまで「その時刻に人が起きている必要がある仕事」でした。予約実行を覚えると、この種の深夜・早朝の一手間が、自分の睡眠時間と切り離されます。これはClaude Codeのルーチン(Routines)でも同じで、どちらの道具でも予約実行ができます。
頼み方にコツは要りません。みやっち🧑💻は「ワンタイムルーチーンを作って」のような言い方を勧めています。Codexなら「ワンタイムのスケジュールを作って」でよく、「1回だけ」「この日時に」と添えれば、正式な機能名を知らなくても大丈夫です。
一人で事業をしていると、この「決まった時刻に1回だけ」の仕事は意外と多いはずです。募集終了時の表記変更のほか、キャンペーン終了の瞬間に価格表記を元に戻す、締め切り翌朝に応募一覧を集計してまとめる、といった仕事はどれもワンタイム予約に向いています。共通しているのは「内容は決まっているのに、時刻の都合で自分が張り付く必要があった」ことです。
自動化の前提:手順が固まっていない仕事は載せない
スケジュールを組むということは、自動化するということです。ここで順番を間違えると失敗します。手順と出来上がりの形が固まっていない仕事を自動化すると、使えない成果物が毎週生産され続けます。 みやっち🧑💻の講座の教材でも、この機能は「まず手で何度か回して、出来上がりに納得できてから登録する」中上級者向けの位置づけです。みやっち🧑💻自身、このサイトの毎朝の記事公開をClaude Code側の定期実行で自動化していますが、載せたのは手で何度も回して品質が安定した後です。
そもそも自動化してよい仕事かどうかの判断軸は、AI自動化の失敗パターンに書いたとおりです。品質が安定する前の仕事は、まだチャットで対話しながら回す段階です。
Codexの定期実行を登録する5ステップ
登録そのものは難しくありません。次の5ステップで進めます。
- 実行場所を決める(ローカルかクラウドか)
- 同じ仕事を手動で1回やり切る
- 権限を設計する(ワークスペース書き込みを基本にする)
- チャットで6項目を伝えて登録する
- 最初の1回の出力を必ず確認する
順に見ていきます。
ステップ1・2:実行場所を決めて、手動で1回やり切る
最初に決めるのは、どこで動かすかです。手元のフォルダのファイルを読んだり、成果物をそこへ保存したいならローカル実行(デスクトップアプリ)。ただし実行時刻にパソコンとデスクトップアプリの両方が起動していないと動きません。パソコンを開いていない時間にも確実に動かしたいならクラウド実行(クラウド側で動くCodex)です。APIキーなどの置き場所もここで決まります。ローカル実行ならパソコンの中の.env、クラウド実行なら実行環境(Environments)に登録したものを使います。
実行場所を決めたら、同じ仕事をチャットで1回やり切ります。ここで、どのコマンドが必要で、どこに書き込み、どこと通信するのかが具体的に分かります。次の権限設計は、この1回の観察が土台になります。デスクトップアプリでの指示の出し方はCodexデスクトップアプリの使い方にまとめています。
ステップ3:無人実行の権限は「ワークスペース書き込み」が基本
スケジュール実行は人が見ていない前提で動くため、途中で承認を求めてきません。代わりに、サンドボックスの設定(どこまでの操作を許すかの枠)がそのまま使われます。権限が狭すぎると必要な操作ができずに黙って失敗し、広すぎると意図しない操作まで確認なしで通ってしまう。このバランスの取り方が、スケジュール実行でいちばん大事な設計点です。
結論だけ書くと、ワークスペース書き込み(作業フォルダの中だけ書き込める設定)を基本にして、ステップ2で実際に必要だった操作だけをルールで足す、です。読み取り専用のままでは保存や通信のある仕事はほぼ動かず、逆にフルアクセスはファイル変更も通信も確認なしで通ってしまうので、無人で動くスケジュール実行では選びません。触らせる範囲を作業フォルダで区切っておけば、万一おかしな動きをしても被害がその中で止まります。普段の対話での承認の考え方はCodexの承認モードはどれを選ぶ?と地続きで、3段階それぞれの無人実行時の挙動を表で整理した法人向けの詳しい解説は、会社サイトのCodexのスケジュール実行と権限設計に載せています。
なお、普段のチャットで使っているMCPやプラグインをスケジュール実行でも使いたい場合は、注意が2つあります。まず、サンドボックスが通信を許可していなければ、外部サービスへの接続はそこで失敗します。そしてクラウド実行では、自分のパソコンの中にあるMCP設定(config.toml)は読み込まれません。スケジュール実行で外部サービスを使う方法として公式に明示されているのは、プラグイン(とスキル)経由です。
ステップ4:チャットで伝える項目は6つ
サイドメニューの「スケジュール」からフォームで登録することもできますが、一番簡単なのはチャットで頼むことです。伝える項目は次の6つで、これが埋まっていれば登録までCodexがやってくれます。
| 伝える項目 | 何を伝えるか |
|---|---|
| ① いつ・何をしてほしいか | 実行する仕事の中身。やることを手順で書く |
| ② 出力先と形式 | 結果をどこに、どんな形で返すか |
| ③ APIキーなど環境変数の場所 | 鍵がどこに入っているか。鍵そのものではなく名前だけ伝える |
| ④ ワンタイムか繰り返しか | 1回だけか、毎日・毎週などの繰り返しか |
| ⑤ どのフォルダで動かすか | 作業するフォルダと、参照させたい資料・保存先 |
| ⑥ 途中で止まらないようにする | 確認を求めずやり切ること。失敗したときの報告先 |
冒頭の締め切り切り替えなら、こんな頼み方になります。
ワンタイムのスケジュールを作ってください。
いつ、何を:8月10日の0:00(日本時間)に、予約ページの募集締め切りの表記を「募集は終了しました」に変える
出力先と形式:変更が終わったら、変更前後の文言を報告する
繰り返し:繰り返さない。この1回だけ
作業フォルダ:予約ページのプロジェクトフォルダで動かす
人が見ていない時間に動くので、途中で確認を求めずに最後までやり切ってください。
失敗したときは、理由を報告に残してください。
いちばん抜けやすいのは③の環境変数です。 上の例は外部サービスの鍵を使わないので省いていますが、APIを叩く仕事なら、鍵の場所を伝えていないと登録はできても実行時に失敗します。ローカル実行なら「.envのどの名前を使うか」、クラウド実行なら「実行環境に登録したどのキーを使うか」を伝えます。どちらの場合も、鍵そのものをチャットに貼ってはいけません。名前だけを伝えます。
ステップ5:最初の1回は必ず出力先を見る
登録して終わりにせず、最初の1回が動いたら必ず出力先を見て確かめます。無人で動く仕組みは、権限不足で失敗していても、出力先を見るまで気づけません。狙いと違っていたら、同じチャットで「ここをこう直して」と伝えれば直してもらえます。ここまで確認できて、はじめて「任せた」と言える状態です。
「決められた操作の予約」から「仕事そのものの予約」へ
予約投稿や予約配信など、SaaSにも「予約」の機能はあります。ただ、そこで予約できるのは、そのサービスがあらかじめ用意した操作だけです。スケジュール実行が予約するのは、操作ではなく仕事そのもの。「締め切りが過ぎたら表記を変えて、変更前後を報告して」という、自分の業務の言葉で書いた手順を、そのまま指定の時刻に任せられます。これは業務の手順を丸ごと渡せる自分専用のAIエージェントだからできることで、汎用SaaSの機能追加を待っていても手に入りません。
まずは「深夜0時にこれを変えて」のワンタイム予約から、ひとつ試してみてください。Codexをこれから入れる方はCodexの始め方からどうぞ。自分の業務のどこを予約に置き換えられるか、手元の仕事に当てて整理したい方は、まず無料セミナーでお会いしましょう。