Claude Codeのフォルダ設計とは|フォルダ構成との違いと、組織図で分ける7つの法則
この記事は、YouTube「事業者向けのClaude Code・Codex活用術」の動画の内容を文字でまとめたものです。画面の操作も含めて見たい方は、上の動画をどうぞ。 YouTubeで見る ↗
Claude Codeの性能を引き出すのは、フォルダの形ではなく、フォルダ設計です。フォルダ設計とは、なぜそのようにフォルダを分けたのか、何のファイルをどこに置くのか、というルールのことで、フォルダがどう並んでいるかという形(フォルダ構成)とは別物です。
みやっち🧑💻(株式会社AI Orchestra代表)は、会社の仕事の情報を「AIカンパニー」と呼ぶ1つのフォルダにまとめ、Claude Code・Codexで日々の仕事をしています。この記事では、2026年10月17日(土)に公開したYouTube動画で「みやっち🧑💻式フォルダ設計7つの法則」として話した内容を、自分の仕事のフォルダを作ろうとしている一人社長・個人事業主向けに、法則ごとの中身と理由に整理してお伝えします。
Claude Codeのフォルダ設計とは: Claude Codeのフォルダ設計とは、フォルダをなぜそのように分けたのか、何のファイルをどこに置くのかを決めたルールのことです。フォルダがどう整理・配置されているかという形(フォルダ構成)を真似するだけでは、自分の仕事には落とし込めません。Claude CodeがフォルダやCLAUDE.mdをどう読みに行くかを踏まえてルールを決めると、AIが迷わずに動けるようになります。

上の図は、動画で「フォルダ構成」と「フォルダ設計」の違いを説明したときのものです。動画で見せたAIカンパニーは、みやっち🧑💻が実際に会社の仕事に使い、Claude Code・Codexで日々動かしているフォルダの実物です。画面の操作も含めて見たい方は、記事の先頭の動画をどうぞ。
フォルダ構成とフォルダ設計は何が違うのか
「フォルダ構成」と「フォルダ設計」は、混ざって使われがちな2つの言葉です。
- フォルダ構成: フォルダがどのように整理・配置されているかという、形そのもの
- フォルダ設計: なぜそのようにフォルダを分けたのか、何のファイルをどこに置くのかというルール
誰かのフォルダ構成を見ても、なぜその形になっているのかを理解していなければ、自分の仕事には落とし込めません。大事なのは形よりも、なぜそうしたかのフォルダ設計のほうです。そして設計を理解するには、Claude CodeがAIカンパニーの中のフォルダやファイルをどのように見に行っているのか、という原理を知る必要があります。ここはエンジニアリングの領域で取っ付きにくいところなので、みやっち🧑💻は7つの法則として体系化しました。

| 法則 | やること | 理由 |
|---|---|---|
| 1. 会社の情報を1つにまとめる | 複数のプロジェクトを1つのフォルダに入れる | 共通のナレッジや資料の型を、プロジェクトの間で使い回せる |
| 2. 組織図どおりに部署で分ける | まとめたフォルダの下を、部署単位で分ける | 仕事の割り振りの正解は、組織図ですでに決まっている |
| 3. ルートに地図を置く | いちばん上のCLAUDE.mdに、全社共通のルールとフォルダの地図を書く | 毎回読み込まれるので、AIがどこを見ればいいか判断しやすい |
| 4. 配下に部署のルールを置く | 部署のフォルダのCLAUDE.mdに、その部署のルールを書く | その部署のファイルを読み書きしたときに初めて読み込まれる |
| 5. SSOTの原則を守る | 同じ情報は1か所に書き、他からは参照させる | 2か所に書くと片方が古くなり、AIの出力が不安定になる |
| 6. 全部を中に入れない | 常に動いている情報は外部ツールに置いたまま、読みに行かせる | フォルダに取り込んだ瞬間に古くなる |
| 7. AIに設計を育てさせる | 新しい判断基準やルールを、AI自身に書き足させる | 状況は日々変わり、人が全部覚えておく運用は続かない |
なお、1つのフォルダの中で資料をどう置くか(生データと整理済みの2階建て+索引)はClaude Codeのフォルダ構成、CLAUDE.mdに何を書くかはCLAUDE.mdとは、最初の1フォルダから増やしていく順序はAIカンパニーの作り方で書いています。この記事は、その上にある「会社の情報全体をどう分け、どこに何のルールを置くか」の話です。
法則1 会社の情報を1つのフォルダにまとめる
Claude Codeを土台にすべての仕事をしようとすると、最初につまずくのが「複数のプロジェクトを1つのフォルダにまとめるか、それぞれ別々に管理するか」です。まとめる派も分ける派もいて、それぞれにメリットとデメリットがあります。みやっち🧑💻は、1つにまとめるほうがいいと考えています。
理由は、共通のナレッジをプロジェクトA・B・Cの間で共有して使えるからです。たとえばプロジェクトAで作った営業資料のスライドの型があれば、それをプロジェクトBでもそのまま使い回せます。

みやっち🧑💻の場合、この1つのフォルダがAIカンパニーです。会社の基本情報も、戦略も、マーケティングも、すべてこの中にそろっています。Claude Codeを使うときはAIカンパニーをフォルダの起点として選ぶだけなので、どのフォルダで始めるかに迷うことがありません。動画では、Claudeデスクトップアプリ(Claude Code)でAIカンパニーのフォルダを選ぶところを見せています。
機密情報が混ざる心配は、settings.jsonで制御する
1つにまとめるやり方でいちばん気になるのは、プロジェクトA・B・Cの間で混ぜてはいけない機密情報が、混ざってしまうのではないかという点です。ここは仕組みで制御できます。
Claude Codeを起動するフォルダ(AIカンパニーのいちばん上)の .claude というフォルダに置く settings.json という設定ファイルに、どのフォルダの読み取りを禁止するかを書いておきます。起動したフォルダの中はもともと読み取れるので、分けるときに効くのは「禁止する」側です。書き方が分からなくても、Claude Codeに次のように伝えるだけです。
settings.jsonに、プロジェクトAの顧客情報の読み取りは禁止すると書いてください

CLAUDE.mdに「このフォルダは読まないで」と書くのは、AIへの指示であって、止める仕組みではありません。Claude Codeの公式ドキュメントも、CLAUDE.mdは強制される設定ではなく、前提として扱われると説明しています。読み取りを止めたいときはsettings.jsonに書く、と分けて覚えておいてください。
ただし、settings.jsonの読み取り禁止も、あらゆる読み方を完全に塞ぐものではありません。公式ドキュメントでは、Claude Codeの標準のファイル操作や cat のようなコマンドには効く一方、ファイル名を指定せずに中身を検索するコマンドや、プログラムが自分でファイルを開く場合には効かないとされ、OSのレベルで止めたいときはサンドボックスを使うよう案内されています。取引先との契約や社内規定で、情報の分け方が決まっている場合もあります。扱う情報の重さに応じて、まず自社の決まりを確かめ、必要なら情報システムの担当者や専門家に相談してください(本記事は法的・技術的な助言ではありません)。settings.jsonの書き方と、どこまでを仕組みで止めるかの考え方はClaude Codeのpermissions設定にまとめています。
法則2 組織図どおりに部署単位でフォルダを分ける
会社の情報を1つのフォルダにまとめたら、次は「その下にどんなフォルダを置くか」で迷います。プロジェクトA・B・Cのようにプロジェクト単位で置く考え方もあれば、営業・マーケ・財務のように部署単位で分ける考え方もあります。
結論は、組織図どおりに部署単位で置く、です。

会社には組織図があり、仕事は必ずどこかの部署に属します。つまり、どの作業をどこに割り振るかの正解は、組織図ですでに表現されています。
プロジェクト単位で分けると、「この議事録はどこに置くか」「Webマーケティングのノウハウはどこに置くか」を、毎回人が考えなければなりません。この状態では、運用を続けるのが難しくなります。

組織図と同じに分けておけば、議事録なら「どの部署で行われた会議か」で、Webマーケティングのノウハウなら「マーケティング部に置けばいい」と、誰が考えても客観的にすぐ決まります。みやっち🧑💻のAIカンパニーでは、トップのフォルダの下に1から12までの番号を振ったフォルダを並べ、マーケティング・営業・財務のように組織図に重ねています。
法則3 ルートフォルダ直下のCLAUDE.mdに「地図」を置く
会社の情報を1つのフォルダに入れ、部署単位で分けたら、次は会社全体のルールと部署ごとのルールを、CLAUDE.mdというファイルに書きます。CLAUDE.mdは、Claude Codeに守ってほしいルールや前提を書いておくファイルで、作り方はCLAUDE.mdとはで解説しています。
会社全体のルールは、ルートフォルダの直下のCLAUDE.mdに書きます。ルートフォルダとは、フォルダ一式のいちばん上のフォルダのことで、ここではAIカンパニーのフォルダがそれにあたります。AIカンパニーのフォルダを選んでClaude Codeを起動すると、その直下のCLAUDE.mdは毎回読み込まれます。
毎回読み込まれるからこそ、ルートのCLAUDE.mdには、全部署に共通する必要最低限のルールだけを書きます。みやっち🧑💻のおすすめは、フォルダ構成の一覧と、各フォルダに何が入っているかの「地図」を書いておくことです。たとえば一人で事業をしている人なら、次のような形になります(形を示すための例で、みやっち🧑💻のCLAUDE.mdそのものではありません)。
## フォルダの地図
- 01_Company/ 会社の基本情報・サービス内容
- 02_Marketing/ SNS・ブログ・広告などの集客
- 03_Sales/ 問い合わせ・提案・営業資料
- 04_Finance/ 請求・経費などのお金まわり
地図があると、「A社向けの営業資料を作っておいて」と頼んだとき、AIが地図を見て「営業のフォルダを見に行けばいい」と判断しやすくなります。みやっち🧑💻のAIカンパニーなら、それが06_Salesのフォルダです。
法則4 部署フォルダのCLAUDE.mdには、その部署のルールを置く
ルートのCLAUDE.mdは毎回読み込まれますが、それより下のフォルダに置いたCLAUDE.mdは、そのフォルダの中のファイルを読むときに初めて読み込まれます。Claude Codeの公式ドキュメントでも、起動したフォルダより下にあるCLAUDE.mdは起動時には読み込まず、そのフォルダの中のファイルを読んだり書いたりしたときに読み込む、と説明されています。

たとえば「A社向けの営業資料を作って」と頼むと、AIはルートの地図をもとに06_Salesの中のファイルを開き、そのとき06_SalesのCLAUDE.mdも読み込みます。だから06_SalesのCLAUDE.mdには、営業部のルールを書けばいいわけです。みやっち🧑💻の場合は、お問い合わせがあったときの返信の仕方などをここに書いています。
法則3と法則4はセットです。ルートには毎回読ませたい地図と全社共通のルールだけを置き、部署だけで使うルールは部署のフォルダへ下ろします。こうしておくと、営業の仕事をするときにだけ営業のルールが読み込まれ、ルートのCLAUDE.mdも長くなりません。公式ドキュメントも、CLAUDE.mdが長いほど読み込む量が増え、指示が守られにくくなると注意しています。
法則5 SSOTの原則を守る: 同じ情報を2か所に書かない
1つのフォルダに会社の情報を入れて部署単位で分けると、同じ情報が営業のフォルダにもマーケティングのフォルダにも書かれている、ということが起きがちです。
同じ情報を2か所に書くと、情報を更新したときに修正漏れが起きやすくなります。するとAIは、どちらが今の正本なのかが分からず、矛盾した情報を参照して、出力が不安定になります。

みやっち🧑💻のAIカンパニーも、最初からこの形だったわけではありません。同じ情報を2か所に書いて、片方が11日古いままAIが仕事をしていたことに、気づかなかったこともあります。
そこで守るのが、同じ情報を複数の場所に書かないというSSOT(Single Source of Truth、信頼できる唯一の情報源)の原則です。守るための簡単な方法は、原本は1つにして、他からはそこを参照させることです。

実例として、みやっち🧑💻のYouTubeのフォルダのCLAUDE.mdには、ターゲットユーザーの定義そのものは書かず、原典のファイルを参照するように書いてあります。これが、SSOTの原則を守っている状態です。
法則6 すべての情報をフォルダの中に入れない
ここまで、会社の情報を1つのフォルダに入れようという話をしてきましたが、情報の性質によっては、フォルダの中に入れず、外部ツールに置いたままにするほうがいいものもあります。
Slackのチャット履歴、Eメール、Googleカレンダーの予定のように常に動いている情報は、AIカンパニーの中に取り込んだ瞬間に古くなります。こうした生きているデータは外部ツールに置いたまま、コネクタでつなぎ、必要なときにClaude Codeに読みに行かせます。

フォルダの中に入れるか、外に置いておくか。この切り分けも、1つのフォルダ設計です。みやっち🧑💻の場合、SNSで発信するネタはDiscordから取ってきていますが、Discordは都度更新されるので、フォルダに写さず、毎回Discordから取ってくるようにしています。
何を中に置き、何を外に置くかの分け方はClaude Codeの始め方のSTEP3で、外部ツールとのつなぎ方はClaude CodeをNotion・Gmailと繋ぐMCP入門で解説しています。
法則7 AIに設計を育てさせる
フォルダ設計は、一度作って終わりではありません。ビジネスの状況は日々変わり、会社の部署や仕事の内容も変わっていくからです。今どのフォルダに何が入っているかを人がすべて覚えておく運用は、続きません。
そこでみやっち🧑💻は、新しい判断基準やルールが出てきたら、AIに自分でメモするように伝えています。具体的には、ルートのCLAUDE.mdに「調べたこと・固まった判断基準は、聞かれなくても原典に書く」と書いてあります。
こうしておくと、部署が増えたり事業の内容が変わったりしたことをClaude Codeに伝えるだけで、それに合わせて必要な判断基準やルールを、AIが必要なファイルに書き足してくれます。

このように動的な運用まで想定できて初めて、本当のフォルダ設計と言えます。最初から全部の部署をそろえる必要はなく、フォルダ1つから始めて使いながら足していく順序はAIカンパニーの作り方にまとめています。
「よしなにやっといて」は半分正しい
動画の冒頭で、みやっち🧑💻は地元の友達に言われた一言を紹介しています。「AIなんて、よしなにやっといてってするだけでしょ」。
この言葉は、半分正しいと思っています。フォルダ設計さえできていれば、AIは本当に「よしなに」で動くからです。反対に、何のルールも規則性もない空のフォルダに「よしなに」と言っても、AIは何もできません。7つの法則は、「よしなに」が通じるAIカンパニーを作るための設計の仕方です。
7つの法則を踏まえて自分用のAIカンパニーを作るためのキットは、動画の概要欄にあります。
よくある質問
フォルダ構成の「おすすめ」を真似すればいいのではないですか
真似した構成は、なぜそう分けたのかが分からないと、自分の仕事に合わせて直せません。誰かのフォルダ構成を参考にするなら、並んでいるフォルダの名前ではなく、分け方のルールを見てください。この記事の7つの法則は、そのルールの側をまとめたものです。
一人で事業をしていても、部署でフォルダを分けるのですか
分けます。一人で事業をしていても、営業・マーケティング・お金まわりのように、仕事の種類は分かれています。人がいなくても、仕事の種類ごとに部署を見立ててフォルダを分ければ、「この資料はどこに置くか」を迷わずに決められます。最初から全部の部署をそろえる必要はなく、使いながら足していけば十分です。
CLAUDE.mdは、すべてのフォルダに置く必要がありますか
ありません。ルートのCLAUDE.mdには、全社共通のルールとフォルダの地図を書きます。部署のフォルダのCLAUDE.mdは、その部署だけで守ってほしいルールが出てきたときに置けば十分です。
複数のお客様の仕事を1つのフォルダにまとめても大丈夫ですか
1つのAIカンパニーの中でも、お客様ごとのデータは別の区画に分け、settings.jsonで読み取りを禁止する範囲を決めておきます。資料の型のように共通で使うものは1か所に置き、お客様の資料のように混ぜてはいけないものは分ける、という切り方はAI業務代行の設計で詳しく書いています。契約や社内規定で別の管理が求められている情報は、その決まりを優先してください。
まずは動画で、画面ごと確かめる
文章で7つの法則をつかんだら、次は実際の画面を見るのが近道です。AIカンパニーのフォルダ、settings.json、ルートと部署のCLAUDE.md、外に置いたままにする情報までを、10分41秒の動画にまとめています。
見終わったら、まずは自分の仕事のフォルダのいちばん上にCLAUDE.mdを置き、フォルダの地図を1枚書いてみてください。そこが、「よしなに」が通じるAIカンパニーの1歩目です。




