ワンソースマルチユースとは|YouTube1本を「原液」に12媒体へ書き分ける、AIでの回し方

先に結論です。ワンソースマルチユースは、1つの素材を、同じ文章のまま配るのではなく、媒体ごとに薄め方を変えて書き分けることだと考えてください。みやっち🧑‍💻は、YouTubeの長尺動画の台本を「カルピスの原液」と呼び、そこからAI Crew HP・note・Threadsなど10媒体へ書き分けてきました。今は12媒体の手順にしていますが、そのうち人が手を動かすのは4か所だけです。

ワンソースマルチユースとは ワンソースマルチユース(One Source Multi Use)とは、1つの素材(ソース)を、ブログ・SNS・動画など複数の媒体で使い回すことです。コンテンツ発信では、元の素材を媒体ごとの読み手と形式に合わせて作り直して届ける、という意味で使われます。

YouTube・ブログ・SNSを少人数で回している一人社長・個人事業主・士業に向けて、言葉の意味と、実際にAIで回している形を順に書きます。

ワンソースマルチユースの言い換えと「二次利用」との違い

ワンソースマルチユースは、次のような言葉で言い換えられます。

  • コンテンツの二次利用・使い回し
  • 1つのネタを複数の媒体へ展開する
  • 英語圏で使われる「リパーパス(repurpose:作り直して別の用途に使う)」

「コンテンツ 二次利用」という言葉は、他人が作った写真・文章・動画を使う場面でも使われます。この記事で扱うのは、自分で作った素材を自分の媒体で使う話です。他人の著作物を使う場合は、権利や利用規約の確認が必要になるので、別の話として考えてください。

もう1つの線引きは、「同じ文章をコピーして各媒体に貼る」こととの違いです。みやっち🧑‍💻の展開では、同じ文章を複数の媒体に出さないことをルールにしています。動画の書き起こしをそのまま記事にする自動転載もしません。

原液をYouTubeの長尺の台本にしている理由

2026年10月3日、みやっち🧑‍💻は発信の流れを決めました。YouTubeで作ったコンテンツの原液(台本)を各媒体に書き分けて展開し、その文字媒体から「画面操作なども含めて動画で見たい人はどうぞ」とYouTubeに誘導する、という形です。

長尺動画の台本には、話す順番、例え、見せる画面、言い切る主張が全部入っています。だから台本を原液にします。薄めて出すのは文字の媒体で、濃いまま見たい人は動画へ、という向きです。

台本そのものの作り方は、YouTubeの台本をAIで作る方法にまとめています。

実例:1本の動画を10媒体、そして12媒体へ

2026年10月中旬、みやっち🧑‍💻はDiscordにこう書いています。「YouTube の長尺がカルピスの原液なので、これを10メディアに展開してきました」。10媒体の内訳は次のとおりです。

  • AI Crew HP(このサイト)・Zenn・Qiita・note
  • Threads・X記事・Facebook・LinkedIn・Eight
  • YouTubeコミュニティ

同じ投稿の続きは「さらに Substack と Spotify も始めようかなと思います。やってみないと分からんし」でした。その後、手順書はSubstack・Spotifyを加えた12媒体の形になっています。10月の展開記録のフォルダ名も、Facebookを一時外して9媒体だった回を経て、「12媒体展開」に変わりました。

このサイトのClaude Codeのフォルダ設計とはは、この展開のAI Crew HP版の1本です。記事の先頭に元の動画を置き、文字で読みたい人と動画で見たい人の両方が入れる形にしています。

書き分けは「読む人・切り口・形・動画への送り方」を媒体ごとに変える

原液を薄めるときに決めるのは、媒体ごとの4つです。展開のたびに、次のような設計表を先に作ってから下書きに入ります(下の表は、媒体の読み手の性格を示した例です)。

媒体読む人切り口・形動画への送り方
AI Crew HP検索から来る一人社長・個人事業主動画と対になる解説記事記事の先頭に動画
Zenn・Qiita設計を読みたい人/手を動かす人読み物と手順で切り口を分ける(同じ記事は出さない)埋め込みやリンク
note人柄・背景を読みたい人動画で語りきれない裏側(転載にしない)動画を埋め込む
Facebook実名の知人・経営者経緯と心情1コメント目に動画
LinkedInまだ会っていない意思決定者業務の設計・標準化の話として本文末にリンク
Eight名刺交換済みの人近況報告本文にリンク

ポイントは、1本の動画から「同じ話の短い版」を量産しないことです。Facebookの知人には経緯を、LinkedInの初対面の人には業務の設計の話を、Zennの読み手には設計の理屈を。切り口を変えると、同じ原液から別の読み物が立ち上がります。

展開の誘導先は、その動画1本に絞っています(Substackだけは例外を設けています)。文字の媒体には、その動画以外の案内を置きません。Substackを例外にしている理由と、SNS・LINE・メルマガの役割の分け方はSubstackとは・始め方に書きました。動画の概要欄からLINEへの登録を動画ごとに測る仕組みはYouTubeからLINEへ誘導する理由と仕組みにまとめています。

AIでの回し方:人が関わるのは4か所だけ

12媒体を1人で毎回書き分けるのは現実的ではありません。みやっち🧑‍💻はこの流れをClaude Codeの手順書(スキル)にして、2026年10月16日に人の出番を次の4か所に絞りました。

  1. 公開日時を決める(指示していないときだけ聞かれる)
  2. サムネイルを確認する(確定するまで案を出し直してもらう)
  3. 概要欄を確認する
  4. Codexアプリに依頼文を渡し、動画のアップロードと予約投稿を任せる(途中の許可は人が押す)

それ以外の、各媒体の下書き・画像の用意・投稿の段取りはAIが進めます。長文の媒体の下書きはサブエージェントに並行で書かせ、短文の媒体は取りまとめ役のAIが書きます。みやっち🧑‍💻の言葉では「12媒体の下書きは僕は見ない」。サムネイルが確定したら、それが投稿のOKになります。

見ない代わりに、AIの側に守ることを持たせています。書いてよい事実は台本と概要欄でみやっち🧑‍💻が言った範囲まで。数字は計測したものだけ。何で作ったかは実際の作業記録で確かめる。同じ文章を複数の媒体に出さない。最後に取りまとめ役のAIが全媒体の下書きを通しで読み、媒体の間で事実が食い違っていないかを検査します。投稿は動画の公開時刻に合わせて一度だけ動く仕組みで出し、1媒体ごとに「投稿→公開された画面で確認→記録」を終えてから次へ進みます。

全媒体に出すべきか:起点と外す媒体を引いて決める

12媒体の型があるからといって、どのネタも全媒体に出すべきだとは考えていません。YouTube起点の展開は今の型として決まった媒体へ出していますが、ブログ記事やお知らせを起点にした展開では、決まった媒体の一覧から、起点になった媒体と、みやっち🧑‍💻が外すと決めた媒体を引いて出すのが社内のルールです。「全媒体」と言っても、毎回同じ全部ではありません。

これから始める人は、まず原液を1つ決めて、相性のよさそうな媒体を1つ足すところからで十分です。Substack・Spotifyも、みやっち🧑‍💻自身が「やってみないと分からんし」と書いて始めた媒体です。再生数や流入がどれだけ変わるかは、媒体とネタによって違うので、この記事では約束しません。

原液のフォーマット替えは、記事やSNS以外にも効く

原液の考え方は、発信だけの話ではありません。2026年10月17日、みやっち🧑‍💻は会員向けの教材を短い時間でほぼ作り終えたときに、その理由を「AIカンパニーで元々動画編集をしてきたので、そのナレッジをそのまま教材に移すことができるわけです」と書き、「やっぱり原液のフォーマット替えなんですよね」と続けています。

日々の仕事でAIに残してきた手順やナレッジも原液です。形を替えれば、記事にも、教材にも、社内マニュアルにもなります。仕事の情報をAIが読める形でまとめる考え方は、AIカンパニーの作り方で書いています。

「動画を出して終わり」から「1本が12の入口になる」へ

状態の変化で言うと、こうです。

  • これまで:時間をかけて動画を作っても、出したら終わり。SNSに告知を貼るとしても、同じ文面をあちこちにコピーする
  • 原液を決めたあと:台本が固まれば、媒体ごとに読む人と切り口を変えた下書きがそろう。人は公開日時・サムネイル・概要欄・予約の4か所を見るだけ

ここで重いのは、文章を書くことより、媒体ごとのルールを毎回守りながら、事実を食い違わせずに書き分けることです。Claude Code・Codexのように、台本のファイル・媒体ごとのルールを書いた文書・過去の展開記録をまとめて読み、媒体ごとの下書きをファイルとして書き出せるAIエージェントなら、この仕事を任せられます。ただし前提があります。媒体ごとのルールを文書にしておくことです。ルールが頭の中にしかない間は、AIに渡せるのは「同じ話の短い版」までです。

自社サイトに記事をためる意味はオウンドメディアはAI時代に意味ないのかに、作った動画をホームページに差し込む方法はホームページにYouTubeを埋め込む方法に書いています。

よくある質問

YouTubeを記事化するとき、書き起こしをそのまま載せてもいいですか

みやっち🧑‍💻の展開では、書き起こしをそのまま記事にする自動転載はしていません。媒体ごとに切り口を変えて書き分けるのが原則だからです。台本を原液にして、記事として読む人に向けた見出しと順番に組み直しています。

ワンソースマルチユースは何媒体から始めればいいですか

1媒体からで十分です。元の素材を1つ決めて、読み手がはっきりしている媒体を1つ足し、その媒体向けに切り口を変えて書いてみてください。出す媒体は起点や本人の判断で引いて決めるもので、最初から全部に出す必要はありません。

同じ内容を複数の媒体に出すと、手抜きに見えませんか

同じ文章を貼れば、両方を見た人には同じものに見えます。みやっち🧑‍💻が同じ文章を複数の媒体に出さないのはそのためです。原液は同じでも、読む人・切り口・形を変えれば、媒体ごとに別の読み物になります。

1本の素材を何通りにも使える形に仕立てるには、媒体ごとのルールと手順を文書にしてAIに渡す必要があります。こうした手順をClaude Code・Codexのスキルにして、媒体ごとの下書きをサブエージェントに任せる作り方は、講座で扱っています。まず無料セミナーでお会いしましょう。

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「AI Crew」は株式会社AI Orchestraの登録商標(登録第6942947号)です。